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過去の本日メモ こちらは短いけれど更新頻度が高い日記


#2004年09月10日(金)
ヴァン・ヘルシング」脳内補完
映画「ヴァン・ヘルシング」を見た。まー、この映画に関していえば、数え切れないほどのツッコミどころがあるわけで。それをいちいち取り上げるのもナンなわけだが…。だが、そういった怖ろしいほどのアナって、なんか埋めたくなるものじゃん。まあ、少々強引にでも。
少々ネタバレが混じっているので、別ファイルに。

勿論、これは私の妄想であって、実際のスタッフが何考えて作ったかは知らない。まー、まったく何も考えてなかったんじゃないかと…(^^;;;;;;。

#2004年8月20日(金)
オカエリナサイ
メイドカフェ通の友人から教えて貰った。多くのメイドカフェでは店に入る時に「お帰りなさい、ご主人様」で、店を出るときは「いってらっしゃいませ、ご主人様」と挨拶をするんだそうな。友人は、「恥ずかしいからやめてほしいんですけどねえ。」とは言っていたが、多分これは必要な儀式だろう。

メイドカフェのメイドさんは、フィクションの「記号」の集合体であるから、そこに「メイドとご主人様」というファンタジーを演じることは必須である。これが「女性性」やエロティシズムを売るバーやキャバレーなどと、似ていて違う点だ。

ファンタジーを売る商売としては「ディズニーランド」を代表とする各テーマパークがある。そこでは、キャラクターは着ぐるみのぬいぐるみではなく生き物としての取り扱われるわけで。着ぐるみに入った人間が絶対にその中身をさらしていけないという不文律まであるらしいし。彼らは自覚的にファンタジーを売っている。

それと同じようにメイドカフェはファンタジーを売る。
最初にコレを考えた人は非常に鋭い商売センスを持っている。テーマパークには大きな投資が必須だが、メイドカフェは見栄えのいいアルバイトの少女を集めるだけでファンタジーを売ることができるのだ。金脈を掘り当てたのもいっしょ。

おそらく、こういった儀式はさらに細分化され複雑化されていくのだろう。先鋭化され進化しすぎて間口が狭くなるところまで。ありとあらゆるファンタジーが、利用されていくだろう。妹カフェや巫女カフェやらは当然のこととして…。次は何かを考えるのはなかなか面白い。

なにかいいものは、と考えていたら、すでに「吸血鬼カフェ」や「アリスカフェ」というのはできているそうな。でもそちらは、ちょっとコスプレをする人を選びそうな気もするし…。「特撮カフェ」だと今度は市場が狭すぎるかな。


#2004年7月05日(月)
カッサンドラは嗤う
そろそろ公開も終わりつつあるのに今さらだけど…。映画トロイのネタバレ感想を別ファイルに。

残念ながらこの映画にはカッサンドラは登場しない。
けれど、人が往々にして不幸な予兆聞きたくない預言に、耳を貸さない。これは、アポロンの呪いがなくても同じようだ

そういう、人の愚かさを描いた物語として、「トロイ」は良くできているような気がする。


#2004年6月04日(金)
デジタルとアナログのジレンマ
福岡のケーブルテレビがデジタル移行のサービスを始めた。D4端子なので高画質。EPG対応やPPVも導入。しかもBSデジタルとの統合で500円ほどのディスカウント。(おまけに、キャンペーン期間中ということで、工事費も安くなっている。)新しもの好きとしては、どうしても気になるところ。
サービスが始まったばかりなので、人柱のヨカーンを感じつつも早速申し込み。ということで、Jcomサービスマンが本日やってきた。(まあ、こういう目先の利益につられると、あまりいいことはない場合が多いのだが…)

一般への工事は、昨日から始まったばかりなので、なかなか担当者も忙しそう。3時の約束が2時間くらい延び、汗をかきながらの到着。
しかも、ワイドテレビのすべての端子に機器が複雑極まりなく接続されている状態に、ちょっとひいている。「すみません、ご迷惑かけます。」とついつい謝ってしまう私。(面倒くさいだろうなあ(冷や汗)実際。)

案の定、アナログと元のBSデジタルのチューナーの取り外しに優に30分はかかってしまう。その間、ぼつぼつといろいろな話をしつつ。
「デジタルになると、すべてコピーワンスになっちゃうんですよね?」
「え、そうなんですか?あれってBSハイビジョンくらいでは…」
サービスマンのお兄さんは、サービス開始のために、ずっと残業で機器の説明をうけていたが、実際の取り付け方法や運用法についてはこれからということ。だから、取り説を見ながら必死に設定している。というわけで、この場合、私のほうが正解。まあ、現状すべてコピーワンスの信号が入るわけではないけれど、これから信号が入る可能性はあり、ということ。

うちのDVDレコーダーは東芝機RDなので、直接DVD-Rに焼けない。従ってコピーワンスだとRには焼けなくなってしまうのだ。少々困るなあ…。この時点で、デジタルへの忠誠心は薄れていく。

「前のBSデジタルチューナーの時に、録画予約の毎日や毎週に対応していなくて、とても困ったんですけど、それ今度は大丈夫ですよね?」
私が 一番気になっていたのはこの点。いくらEPGだからといって、毎週録画予約を入れ直すんではたまらない。
「あ、それ、できないんですよー。」
ええー?………。
「何故、ないんでしょう。すっごく困ると思うんですけれど。」(割と、青くなっている、私。)
「いやいや、録画機から設定してやれば、いいですから。」
と、Irシステム(赤外線を利用した録画機との連携システム)の設定を始める。ところが、コレ、どうやっても東芝DVDレコを認識しないのだ。やっぱりこれまでのように、チューナーとレコの両方に設定しなきゃならない。

「毎週毎週…。録画設定?」暗澹たる未来を感じた私は、一度はずしてしまったアナログのほうに目をやる。こっちで録画すれば、コピーワンス問題も、録画予約問題も解決じゃないか。
「あの、もしできたらですけど。こっちのアナログのチューナーをつけたままに、できませんか?」とおずおずと言い出す私。確か、アナログチューナーのほうのレンタル料金は月500円。上乗せしても、まあ、もとの状態と金額一緒ってことだよね。
「そうですよね。このままじゃ、問題ですよね。」
一度信号をキャンセルしたアナログのほうのチューナーを再度取り付け、かなり面倒な信号の再設定を決行。

「いやー、いろいろと勉強になりました。」と、サービスマンは帰っていったが、ちょっと釈然としない私。まずは基本にもどって、取り説をゆっくり読み始める。………。と。
なんと、「毎日」や「毎週」の録画設定が可能じゃん。がっでーむ!

でもまあ、コピーワンスの件もあるから、これはこれで仕方がないかなぁ。もう一度電話をして、アナログチューナーをキャンセルするかなぁ。ぐずぐずと悩む。

そこで、深夜に帰宅した配偶者に相談。しかし彼はあっさりといった。
「え、こんな複雑なコントローラーは使えないよ。」
デジタルのほうは機能も増えてコントローラーが複雑化しているのだ。
「これっ、これっ。」
といいつつ、元のアナログチューナーのシンプルなコントローラーを大事そうにボタンをおしている。私のデジタルの説明も聞いちゃいない。高画質もEPGも関係ない。
どうもアナログのほうを残したのは正解らしい。
「シンプル、イズ、ベストですよ。」
「………。」

デジタルの普及のために、いろいろとインターフェースを見直す必要があると思います。>家電会社様各位