シアトル旅行記(後編)

泊まったホテル。映画館も劇場もこの側に…。

 

 

 

やはりダウンタウンの通りで…

 

5月3日(月)

教授はこの日から会議。

私は同伴者のための朝食会にでかける。無料の朝食(コンチネンタルだけど、なかなか充実)をいただきながら、シアトルの概略を教わる。

その後、26日から日本に来るというひとから、日本のどこへ行けばいいのか?と尋ねられる。しかしながら、彼女はすでに3回も日本に来ており、はっきり言って京都観光については私より詳しい。

京都からでて、博多においで、といっておく。

(何、広いアメリカに比較すれば、京都-博多間なんてちょろい。ちょろい。平気、平気。)

その後ひとりでダウンタウンを散策。ここらへんはまったく安全だと聞いたので、なかなか居心地がいい。おもちゃ屋とビデオ屋にめぼしをつけておく。

これで暖かいと本当にいいのだがねえ…。 

午後からはひとりで映画を見に行く。

Entrapment

ショーン・コネリー様によるルパン三世おじじ版といったところ。不二子ちゃんまででてくる、軽めの映画。なかなかっす。

つくづくルパン三世という漫画、アニメ(ただし、最初の分ね)が時代や場所を越えるかっこよさを持っていることに気付く。本当のエンターテインメントはやはりそうでなくちゃね。

スター・ウォーズの公開まであと少しなのになあ(羨望のため息)

ちなみにMidnight Summer dreamも面白そう。ミッシェル・ファイファーのなんとなく、おっとりした雰囲気がいいなあ(予告より)

5月4日(火)

ネットへの接続に成功。しかもお部屋から可能。さすがシェラトン、近代設備が整っている。この日はチャットにさえ入ることもできた。すごいなあ…。いやーー。日本にいるのとあまり変わりないじゃん。しかもアメリカの市内電話は定額制なので、回線が切れない限り、金額一定。(回線切れちゃうとかなしいけど…) 

94年にアメリカに滞在したときは日本との繋がりというものがほとんど切れてしまっていたのに(日本語の活字に対する飢えというのがたいへんだった。まあ、それはそれなりにいい体験だったけど。)

アメリカのインターネット普及はさすがにすごい。テレビのCMでやたらと「dot com」と叫ぶ。要するにURLを知らせているのだ。

すでにトールフリーの電話での商売というのが、完全に普及しているのでそれがインターネットに変わっただけ、という事情がある。

まあ、私自身はあまり通販というのが好きではないのだが、アメリカの好況がインターネットビジネスに支えられているというのはよくニュースで聞くのだが、一応体感する。

マイクロソフトとAT&T の提携なんてニュースも飛び込んできたわけで、まあ、インターネットがますます重要なものになるのことだけは確かなんだろうな…。

この日はよくテレビを見る。私のことなので、フォックスキッズという子供向け番組ばかりを見ている。(これとCNNのニュースとPBSとDiscovery)

未だにパワーレンジャーズなんてやってる。in Universe(笑)なんだそうで、どうして宇宙に行かなければならないかというところに、いまいち説得力がないんだけ。

ここはスタートレックの国なので、やはりひとは宇宙に向かわねばならないのだ。

戦隊モノは流行しているようで、Mystic Night という中世ファンタジー世界を舞台にした戦隊モノをやっている。これはやられたね。話自体のできはあまりよくないのだけど、どう考えても日本のアニメでありそうな設定じゃないか…なんで日本でやらないんだろう。Hercuryse(ヤングヘラクレス)も面白い…。

うー。日本からこういった番組がみたいよぉ。

 

PokkeMon catch'em all(ポケットモンスター)も流行中。まあ、これは万国共通でお子さまのハートをがっちりゲットだぜ、なんだろうなあ。ピカチュウだけに限れば、声優さんまでそのまま。かわいいっす。

MIB(アニメ版)とフシギダネが共演しているコマーシャルには大爆笑したけど。

 

The SAGA begins 物語はここに始まる

 

 

本屋の前もこれ。るん。

 

ダウンタウンの中心

 

複葉機に「紅の豚」を思い出すワタクシ

ジェット戦闘機に小躍りするワタクシ

飛ぶものは美しいよね。

大統領専用機エアフォース1だ!

 

5月5日(水)

本屋散策。現在アメリカ流行中のカフェつきの本屋さんを見つける。カフェといっても、要するに紙コップにはいったエスプレッソや、カフェラッテイ(エスプレッソに暖めたミルクを加えたもの)(シアトル名物なのだ)カプチーノなどなどとクッキーなんかがあるのを買って飲むような場所なのだ。

でSF関連などを見つつ…。Star Wars episode 1関連の種類の多さ、お祭りの熱狂を感じる。これがヒットすれば、アメリカだけじゃなくて日本でも間違いなくSFは息を吹き返すだろうな。だってイメージだけの問題なのだからして。

この日少しだけ気温が上がり、過ごしやすくなる。ほんの少し。多分本当はもっと過ごしやすい場所なんだろうなあ。

それに部屋の中は実は半袖で過ごせるほどに暖かい。日本だとこうはいかないよね〜。

 

夕方から、ボーイング社が主催している、航空博物館へのツアーにでかける。

行きがけにやっとタコマ富士と呼ばれるシアトル名物の山にお目に掛かる。確かに富士山を思わせるような山で、日系からタコマ富士と呼ばれているのだ。(あとにも先にも、コレ一回だけであった。よって写真がない。)

さて、立食のパーティつきで博物館の見物、というのがなんとも言えずアメリカ的。アルコールまででるのだから、日本じゃ絶対にできない。マナーが無茶苦茶なおじさんたちが何をやるかわからない。

博物館の中には、複葉機から現役に近いジェット戦闘機までの本物がぶら下がっている。メカフェチのあなたにおすすめ、というヤツ。

私は空を飛ぶものに対して、思い入れがあるので、ずーっと眺めているだけで幸せである。

ある機能のためだけにすべてをそぎ落としたもの、というのは本当に美しい…。

 

ただ、そのようなジェット戦闘機の下には核弾頭が積んである。

ブラックジョーク?

この国がまじになったら、使うってコトだね。NATO空爆のことがアタマをかすめて、肌寒い。

 

シアトルは日が暮れるのが遅い。夜の9時くらいまで、明るいのだ。

夕暮れ迫る滑走路を、さまざまな飛行機が行き来する姿も、これまたきれいだ。

また、エアフォース1(大統領専用機)も本物が飾ってある。いいなあ、わたしも一機欲しい。かっぱらうかな←悪の総司令

 

5月6日(木)

暖かかった日も一日だけ。またまた寒くなる。

そろそろ買い物をすることにする。

なにしろ、滞在しているホテルのとなりはおもちゃ屋なのである。(しかもかなり有名なところらしい。)

Star Wars Episode1関連が山ほどつまれている。

で、その中から、Queen Amidala のバービー人形を購入することにする。

(で、結局、その後、プリンセスレイヤとR2D2人形まで買ってしまう。あうあう。)

 教授の学会も一応終了。ワシントン大学に地下バスを利用して見学にでかける。

ワシントン大学はとてもきれいなキャンパスだ。

まあ、アメリカの大学は学生のためだけでなく、そこに住んでいるひとたちすべてに開かれており、美術館や博物館(まあ、それほどは大きくないが)やスタジアムをキャンパス内に持っている。これは、日本も真似して欲しいところ。

この晩は、幸運なことにシアターが非常に近いとこにあるのでミュージカル「エヴィータ」を見に行く。

私はミュージカルが大好きなのだ。

装飾過多とも思えるほど、バロックで重厚極まりないシアター。そこで繰り広げられる非常に訓練されたひとたちによる豪奢なエンターテインメント…。(劇団四季ももちろん、がんばっているとは思うのだが、層の厚さということを考えると比較にならない。)

なお、アメリカのミュージカルは生オーケストラで演ずる。この違いは非常に大きい。歌手の巧さはすごい。声量も…。日本のポップス系の歌手に爪の垢を。

 狂言回しの役であるチェ=ゲバラ役のひとが非常に巧い。声質もきれいだし。エヴィータ役は美人なのだが、少し声質が強すぎて優雅さが足りない感じがする。(まあ、エヴィータという女優から大統領夫人に上り詰めた役柄を考えるとそれでもいいのかな…。)それにしても、舞台を彩るエヴァ=ペロン本人の写真のほうが迫力があって、それに役者さんが負ける。

どの写真も「同じ」笑顔のアルゼンチン大統領夫人…。こちらに鳥肌が立ってしまった。 虚構がどうしようもなく現実に負ける瞬間。

 

 

 

 

 

地下バスです。なかなか駅がかっこいい。

ワシントン大学のChemitry Building

シンボルの噴水だそうです。

 

 

 

モノレール。車体に広告は入っているが、それがアートっぽい。

スペースニードル。UFO型のシアトルのシンボルタワー

5月7日(金)

シアトル滞在最後の日。シアトル発祥の地(実は何もない(笑))や、スペースニードルと呼ばれるシアトルのシンボルタワーにモノレールで行く。今日もとても寒い。観光なんてやってられない。

仕方がないので、アイマックス3Dシアターを見る。

In the Deepという海洋もの。

ちょっとは面白いのだが、50分続けてみると3Dは結構辛い。実際気分が悪くなる。私はあの手の立体映画、立体写真にかなり弱いのだ。

例によって、アメリカ名物のシアターポップコーンとバケツ入りのコーク(笑)を頂く。量がものすごすぎるって、これ。

その後マーケットに出かけて、あまりきれいじゃない魚屋さんでフィッシュアンドチップス(といってもシュリンプを選んだけど。)で昼御飯。

量も味も大満足(というか、全部はとても入らない。)

その場ではアルコールドリンクはないので、ホテルの部屋に持ち帰り、バドワイザーとともにいただく。こーゆーのってアメリカだな。

食べる話ばかりで恐縮なのだが、その夜にはシェラトンホテル内のオイスターバーに行く。アメリカには本当に珍しく、カウンター形式のバーに氷がおいてあり、オイスターやタンジネスクラブが置いてある。まるで日本の居酒屋のような形式。

昼間食べ過ぎの私たちには、とてもメインディッシュが入らない。オイスターとアラスカンクラブとビール。(またかい)

のりのいい黒人のおっちゃんが、バーテンダーをしている。

正直言って、ここがシアトル内で一番おすすめ。めちゃめちゃおいしい。で、値段もリーズナブル。

皆さんもシアトルに行ったらカニ、食べましょ〜。

5月8日

で、シアトルの空港で、最後までカニ(冷凍)を購入する私たち。

本当にカニが好きやねえ。(これも本当においしかったっす。おうちで食べたので、酢醤油で食べられたし。)

 

バイバイ、ワシントン。美しい港町、シアトル。

また来ることもあるでしょう。

 

 

これはマーケットプレイスの魚屋さんのカニ

(空港にあらず。念のため)

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