札幌三日目 羊ヶ丘展望台-JRタワー夜景


少年よ、たれ志を抱け

次の日、朝早くから会議に出席する配偶者をベットの中からお見送り。少々二日酔い状態か。朝食用にとってきてもらったコーヒーにすら手をつけず、寝坊する。
しかし、寝ていると形容しがたい不快音が…。工事が本格的に始まった様子。

そりゃビジネスホテルなんで、大抵の宿泊者が朝早くに出発してしまうんだろうけれど…。それにしても、ロビーフロントに近寄るのすら大変な、大工事だ。床下はがして、のたくるケーブルを越えていけ、状態。しかも、玄関は膨大な埃がまっている。工事の人たちはタオルを口に巻いているのでいいが、フロントのお姉さんはさすがにタオルを巻くわけにもいかず。いや、吸わなくてもいい埃を吸わされるお客の私が一番可哀想なのだが…。フロントで、話をしようにも、工事が大音量で通じず。

この状態で営業ってのはどういうことでしょ>東横インさん


お昼、司葉さんから連絡があり、午後につきあってくださるとのこと。このロビーの状態では、待ち合わせに使えないので、近くのヨドバシ電機で待ち合わせ。

まずは札幌名物のスープカレーをお昼に。
スープカレーというのは、サラサラしたスープ状のカレーに、おでんのように大きな具がゴロゴロと入っているもの。私は司葉さんから教えていただくまで、こういうカレーがあることすら知らなかった。
札幌では古くからあるそうだが、近頃は全国的にも流行しはじめているらしく、ネットで検索するとレトルトまででているらしい。

普通のカレーよりはかなり辛め。刺激的だが、粉が入っていないためにあっさりとしている。
チキンも骨まで柔らかく、添えられた茹で玉子も美味しい。
なるほど、なるほど。これは癖になるお味でした。食べたお店の支店が福岡にもあるらしいので、行ってみなければ

向こう側に見えるのが
台風@カールビンソンによくにた札幌ドーム。


ふわふわでもこもこの羊さん

その後、偉大なるクラーク先生の銅像を見るために羊ヶ丘展望台へ。

有名な腕を上げたクラーク像はこの羊ヶ丘にある。(北大には胸像しかないので、ご注意を。)

羊ヶ丘展望台は、北海道農業試験場の一角が観光用として一般に公開されている場所である。大きな農場にはまるまるでむくむくした愛らしい羊さんたちが群れている。これを「ああ、可愛い」と見つつ、羊のお肉をジンギスカンでいただくという考えようによってはむごい施設とのこと。


到着するとクラーク像の前では観光客がクラーク先生と同じポーズをとって写真を撮りまくっている。当然、ここはポージングのできるたれ、「ちゅうたれ」の出番である。ちょいと手の上がり方が足りないのはご愛敬。たれとしては、精一杯の、少年よ、たれ志を抱け、である。
たれた志ってのがどういうことをあらわすかは別にして。

それから、札幌雪祭りの写真展示場へ。実は私は子供の頃からこの雪祭というのに憧れていて。雪の少ない地方に生まれ育った悲しさ、雪で銅像というスケールの大きいところが是非見てみたい。模型などもいろいろとあるのだが、なかなかの精巧さである。ポリゴンたくさん使っているなあ←なにか違う
なかなか冬場には旅行はしにくいのだが、死ぬまでには一度雪祭りが見たいモンである。

その後は地球の緑の丘に吹く風を楽しみつつ、のんびりと。
こんなに過ごしやすく涼しいのは今だけだろうな。10月の声を聞くとこちらは寒くなってしまうかもしれない。


切り株で楽しむちゅうたれ。


すすき野の夜景

それから札幌に戻り、5時も過ぎたので、会議が終わった配偶者と合流。今度も、合流場所はヨドバシ電機。
おすすめの海鮮のお店で、お食事。とはいえ、私も司葉さんもまだまだお腹いっぱいで。私は配偶者が食べているのを横からつまむ程度。

司葉さんは、会うまで岸和田博士を想像されていたらしいが…。さすがに化学関連はマッドサイエンティスト風は少ない。実験科学の研究者は、わりと職人風が多い。理論よりも実践を重んずるので、よくも悪くもマッドな雰囲気がでないのだ。ただし物静かな紳士という印象は、絶対に猫かぶっているな。うん。


司葉さんとお別れした後には再びJRタワーへ。夜景を見に。38階から見た下界は宝石を撒いたようである。
ガメラ2で空撮で札幌市内を俯瞰したシーンがあるが、そっくりである。さすがに夜は石狩湾までは見えないにしろ。特にすすきの界隈や大通り公園辺りは光も多く、美しい。2度登る価値は絶対にある。

とにかく男子用トイレだけは入るべきだといって、配偶者を送り込み、写真を撮って貰う。昼間もすばらしいが、夜もなかなか。絶景かな、絶景かなといってお手洗いにいくのも乙なモンじゃないだろか(笑)。


こ、これが38階の男子トイレだ!

その5へ続く