札幌二日目 JRタワー-時計台-ジンギスカン

泊まっているホテルも見える。

開拓村の中を飽きず回った後は、丁度同時に札幌の会議に出席されている司葉さんのネットのお友達の楽天丸さんをお迎えに。札幌市内ガメラツアーへとごいっしょすることに。

残念ながら、楽天丸さんはこの時点ではガメラ2をご覧にはなってらっしゃらなかったので、ガメラに登場する各ランドマークへのご案内しつつ、みなで「是非、ご覧になってください」とオルグする。レギオンが群れ、草体の徒花が咲き、ガメラが回転ジェットで急速飛行してこその札幌である!←間違った認識。あ、当然、福岡も、ギャオスが群れ飛び、福岡ドームに囲い込み、那珂川をガメラが飛行しつつ破壊してこそではあるし。

その後、地上38階のJRタワーで、北海道の広い地平線を楽しむことに。360℃札幌市内が見渡せる高所である。ほとんどのランドマークを一望することがでる。


テレビ塔も大通り公園も、北大のポプラ並木も、遠く札幌ドームや石狩湾さえも。果てなき地平線が見えるところが、さすが雄大な北海道だなあ。

札幌ドームは横からみたら、「宇宙家族カールビンソン」にでてくる台風と似ているとのこと。どれどれとみたら、確かに。ということは親子が必要なので、同じ形でもうひとつ大きいのを横に建ててくださいませ。

なかでエスプレッソなどを頂きながら、またひとしきりお話。

ところで、ここの男性用のトイレはなかなか見物(みもの)とのこと。中の写真を撮ってきてもらって、楽しむ。なんと38階の階下を望みつつ、小用を足すような構造になっているらしい。さすがに、かなり肝が据わっていないと落ち着いて用を足せないのではないかと。特に高所恐怖があったりすると悲惨かもしれない。でも、見ている分には面白い。

テレビ塔も見える。


これがJRタワー

その後札幌観光の正しいルートとして、時計台へ。あまりにも有名なランドマークである旧札幌農学校演武場、通称時計台は、実は札幌の繁華街のど真ん中にある。ビルの合間なので思ったより華奢で小作りに感じられる。

保存の問題で移転の話は持ち上がってはいるそうだが、時計台の近くのホテルやレストランなど、観光資源を奪われる側が反対して立ち消えてしまうそう。なにしろ、真ん前のホテルなぞ、わざわざ時計台撮影用のテラスを設けているくらいなのだ。

夜は、やはり北海道名物ジンギスカンに。そこではもうお一方司葉さんのお友達が合流する。TAKO'Sさんとおっしゃる札幌在住の方である。キリンのビアホールレストランへと。

ビアホールは大変に広く、席数がかなりあるのに、大変に混雑している。ここにも、研究者とおぼしきご一行が…。ううむ、大がかりな会議が重なっているらしい。真ん中には、大きな映像プロジェクターが阪神の試合を映し出している。ねこまさんが阪神ファンということで、当時マジックを残した阪神の動向には一喜一憂とのこと。


ジンギスカンを頼む段になり、どれにしますか?と聞かれる。ジンギスカンのみか、それにお寿司の食べ放題にするのか、三大カニ食べ放題をつけるのか、というオプション。はしたなくも、カニ、と言ってしまう私。札幌在住の方々はそれほどカニがお好きでないことをすっかり失念している。しかし、カニの食べ放題だよ!カニ!(大騒ぎ)。カニ好きの血は騒ぎっぱなし。はっと気づくとひとりでカニを食べているではないか。しかし、カニをこれほどゆっくりと食べられることなどなかなかないし。身も心もカニ味の幸せ。

しかし、北海道では、とにかく何があってもジンギスカンなのだ、とTAKO'Sさんのお話。お客がくるとジンギスカン、人が集まればジンギスカン。運動会でもお花見でもジンギスカン。道内のお肉屋さんには、ラム肉のかたまり1Kgがどこでも用意してあるそうで4人家族で食べちゃうとか…。北の大地は、羊さん王国だったのである。といってもすでに北海道では食用の羊を大量に飼っているわけではなさそう。ほとんどが輸入だそうだ。


ベストポジションからの時計台。


阪神戦の中継中

それというのも、「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク先生が札幌農学校に赴任した際に、日本人の体格の悪さに、肉食を薦めたからだとか。'Boys Be Ambitious'は正確には「少年よ、肉を喰え」と訳すのが正しいんですよ、とTAKO'Sさんがまじめな顔でおっしゃる。

たった8ヶ月の滞在で、21世紀の世の中にまで深い影響を与えるのだから、クラーク先生、恐るべし、である。そういえば、札幌市内にはクラークの名前を冠した場所や組織がやたら目につく。


プロ道民ならジンギスカンを食べます!と力強く宣言。ううむ、プロ道民あなどりがたし。頭の中では、「ねぇ、どーみん、こっちむいて♪」とか「どーみん・せーまん」とか「どーみんぐまいうぇい」とかダジャレが渦巻いて仕方がない。これはきっとGたれちゃん@些末事研究所のたれぱしーがここまで伝わっているに違いない。

ジンギスカンを美味しくいただいた後は、すすきのの街を散策。これが日本三大歓楽街のひとつかーと。福岡の中州と比較すると、きれいで広い。猥雑なお店もちらほらみかけるけれど、全体的な雰囲気が明るい印象を受けた。まあ、大通りを歩いているせいかもしれないけれど。

で、有名な古本屋さんで、一行は立ち止まる。本の吸引力にふらふらと店の中へ。
手にとってしまったのは、分厚い「澁澤龍彦空想博物館」という画エッセイ集…。バカといってくれ。でも古本なのに状態もよく、金額的にも新品の2/3。なによりも、今、酔っぱらっている状態で買わなければ金額にびびってなかなか買えない本である。

ねこまさんからお聞きしたことによれば、この古本屋さんは札幌では非常に有名な店主さんらしい。包み紙はなんと棟方志功版画である。「包み紙になんてできるか」という気難しい棟方画伯をくどきおとしたという逸品。
はっと気づくと、私ほど被害甚大ではないにしろ、皆さん、それぞれに本を抱えている。やっぱりなあ…。

ということで、札幌の夜は、ジンギスカンと古本で決まり、ってことで。

その4へ続く