札幌二日目 石たれ-開拓村

本当は墓石屋さん

司葉さん、ねこまさんと朝10時に待ち合わせ。
お久しぶりの再会なのだが、特撮話など最初っから、がんがんと飛ばす。
ねこまさんのご家族は漫画やアニメや特撮についての理解があって、子供の頃からそういう環境になじんでいたとおっしゃる。私の場合と正反対。私の場合は親の目をいかにかすめて好きな本を読むかが命題だったわけで。でも結果的には似たような方向性になっちゃうんだから、教育ってのものの奥深さ難しさがあるよね。

などとバカ話をしながら、連れていっていただいたのが、石たれのいる場所。「石の店たかお」。



1.6tの石のたれ

ふせタイプもいる。


あんぱんまんとかもいる。

本当は墓石の製作所らしいのだが、いっしょにキャラモノの石像を製作されているらしい。
庭にはたれとともに、あんぱんまんやディズニーキャラなどもならんでいる。ということで、まずは1.6tの石たれとともに連れてきたたれを写真にとる。たれものとして墓石はやはりこれかもしれないなぁ。下のほうに、「たれに心奪われしものここに眠る」とか「あの世でも、やっぱりたれている」などと書いてあるに違いない。

日差しは結構強いんだが、時折吹く風が涼しい。と残暑厳しき34℃ワールドから来た私は平気なのだが、司葉さん、ねこまさんのお二人は暑さにちょっとくらくら状態のよう。


その後は開拓村へと。
開拓村は、原生林を切り開いて、北海道開拓時代の建物を移築したテーマパーク。明治村北海道版みたいな感じである
素晴らしく広い敷地に、私の好きな古い建物がいっぱい。ということで、ご馳走状態。

早速連れてきたちゅうたれを取り出して、撮影をば。「もし、イヤだったら、他人のふりをしてください。」と司葉さんやねこまさんにお願いすると、にっこり笑って、ちゅうたれを入れていた袋を預かってくださった。それからはいっしょになってたれ写真の撮影に協力してくださり「アリアさん、ここ撮影ポイントですよ。」「こっちにちゅうちゃんを入れたら、面白いかも。」とか。うむ。みんなのりのりである。

開拓村の入り口


おじさん、ありがとう。
龍騎風に目隠ししてみました。

私が「サイトに載せるには人物はダメだし。風景だけでは面白くないので、たれを連れて歩くようになったんです。」と言うと、深く理解していただく。ありがたい。「たれぱんだが入ることにより、景色が変わりますねえ(^^。」

途中で、職員やボランティアのひとにお声をかけて、たれを抱いて写真に入って貰ったり。いや、これもボランティアの一種でしょう。観光地だし。「何かの取材なんですか?」と尋ねられてしまう。まあ、サイト掲載用なんだから、一種の取材と言えないこともないか。

それにしても、古い感じの日本家屋は情緒があっていいのだが、この装備でマイナス35℃にもなるという北海道の冬季を過ごした昔のひと思うと…。どう見てもすきま風びゅーびゅー。夏ならいいけど。この激寒の土地でよくぞである。


さらに進んでいくと、にしん御殿と呼ばれるような大網元の家なんかがある。そこで働いていたひとたちのための施設ときたら、数十人がはいるような大部屋で、ひとりひとりにはせんべい布団が一枚づつ。食事用の小さなお膳がひとつづつ。とても暖房になるとは思えない小さな囲炉裏が全体で二つ。厳しい自然と過酷な労働。悲惨極まりない。

東北の農家の次男や三男が、働き口を求めてきていたらしいが、それにしても厳しい環境である。でもって倉のほうに行くと、醤油や米や味噌倉が大量に。すべて自給自足であった様子だ。村の真ん中には大きな池があるが、それを海に見立てて、船を引き上げる装置とともに当時の漁船も置いてある。


こんなところでせんべいぶとん一枚で寝るのである。


ちゅうたれ、先生をする。

平日なので、観光施設とはいえ、あまりたくさんの観光客はいない。そのかわり遠足の小学生がちらほら。

意外にも古い印刷機などに興味を示す小学生がいたりして、彼らの動向を見ているだけでも面白い。

古い小学校の中に座っている子供を、ちゅうたれといっしょに写真に撮ったら、これまたのりのりで、「たれ先生、さよーならー」などと言ってくれる。わーいウケた、ウケた〜。

などと、普段なかなかできないことをやりつつ、楽しい開拓村見学であった。


その3へ続く