初日 1994年に訪問して以来、2度目のサンフランシスコである。 日本をでる時の気温は30℃、残暑のまっただ中。サンフランシスコに到着すると街全体がエアコンディショニングされているかのように思える。 ききすぎた冷房のように風が冷たい。乾燥が厳しい。 山の端のほうに白く煙りのようなものがたなびく。これはカリフォルニアによくある山火事かな?などと思ったが、実際にはサンフランシスコ名物の霧。 空港からホテルに向かうタクシーの運転手さんは四六時中携帯を片手に中国語で話している。(英語もあまり通じない)高速道路での片手運転は勘弁して欲しいものだ。 何はともあれホテル(ヒルトン タワーに到着)正規のチェックインの時刻まで2時間もあるのだが、部屋を空けてくれた。8時間のフライトで疲れ切っていた私たちには、有り難い。 たれぱんだの撮影会をした後に私はダウン。教授はひとりで散歩して、食料をかい出しに。カップラーメンやコークを仕入れてくる。といういつものパターン。 |
さっそく部屋で撮影会 |
炭火焼きのハンバーグは美味しい。 |
目を覚ました後に、とりあえず夕食に。普段だと部屋にルームサービスをとるところだけど、カリフォルニアはさすがに物価が高い。ガイドブックを目当てに近くのステーキ屋さんに。 目の前で肉を焼いて貰って自分で運ぶスタイルなので、大変にリーズナブル。7ドルでおっきなハンバーガーが食べられる。食欲がないとか言っていたのに、全部平らげてしまった。 ま、アメリカでものを言うのは最終的に体力だ!と体重計のことは忘れる。 それにしても、日が沈むとさらに寒さが身にしみる。通りはかなりの人通り。喧噪。 7年前に通った道を少しは記憶している。
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2日目 今日はケーブルカーに乗ってピアー39に行き、サウサアリートへ行こうという話になる。非常にまともで観光者として正しいルートである。 ユニオンスクエアのケーブルカーの発着所はホテルのすぐ側だし。 それにしても、月曜日だというのに、ケーブルカー乗り場は長い行列ができている。いくら好況のアメリカとはいえ、すごいね、と話す。(その時点で私たちは気付いていないのだが、本日はLabor Day(勤労感謝の日)でアメリカは祭日なのだ。) ケーブルカーを発着所で回して方向転換させるのは、100年前に作られた古い設備なので今でも人力である。 ガタイのいいおっちゃんたちが、数人で重いケーブルカーを押すところは何度見ても感心してしまう。 おまけに故障があったので、中身までのぞかせてもらった。 |
風がとても冷たいので、スタンドに立つのはやめて内部に乗り込む。坂の街をケーブルカーで上ったり下ったりはかなり楽しい。波止場にさしかかると、ケーブルカーの中から海が見える。サンフランシスコベイエリア。 映画のMrs. Doughtfireに出てくるような、ビクトリア調スタイルの家が並んでいる。 朝も結構早いが、すでにひとがたくさんいる。パフォーマンスしながらカニをさばいているおっちゃんとかもいる。 アルカトラズ島の写真をとったりしながら、サウサアリートへのフェリー乗り場を探す。 フェリーのチケット売り場も長い列。どうしてこんなに観光客がいるんだろう。 そこで初めて、今私たちは日がレイバーデーであることに気付く。アメリカでは全体で休む祭日はあまり多くなくて、このレイバーデーとサンクスギビングとクリスマスぐらいだもの。なるほど、これは混雑するはずだ。 通りでは大道芸人がでてるし、メキシコ民謡を歌ってるグループもいる。 |
フィッシャーマンズワーフの看板 |
当然のごとく観光についてくるたれたち |
かなり待って、やっとフェリーに乗る。サウサアリートまで約30分。アルカトラズ島の近くをかすめたり、ゴールデンゲイトブリッジを見たり。。おのぼりさんだねえ。 晴れて、紫外線がかなり強い。寒いんだけど日差しにくらくらする。 日本から着てきた服はちょっと涼しすぎる。あらかじめ気温は調べていったんだけど、体感温度はそれ以上に低く感じてしまう。 サンフランシスコ湾は寒流が流れているせいもあって、風がとても冷たい。
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サウサアリートでお昼ご飯にSpinakerというレストランにはいる。前回、サウサアリートにきたときのツアーバスの運転手さんのおすすめの場所。海につきだしたテラスのレストランで、全面硝子ばり。だから海の上で食事をしているような気分になれるのだ。 今回はあいにく窓側に座れなかったんだけど、それでも4方は海。よい景色。白いヨットが何艘も通り過ぎる。 ここんちのおすすめは、クラムチャウダー。サンフランシスコならクラムチャウダーなんてどこででも食べれるけれど。 私が知る限りではここのが最高。期待を裏切らず、7年前と同じ味。 |
ゴールデンゲートブリッジがちゃんと見えたのは帰りの船。 |
観光名所のアルカトラズ島。 |
サウサアリートでは、週末にアートフェイスティバルとやらが開かれるらしく、混雑している。(アートフェスティバルがなにものなのか結局わからなかったけれど、要するに何かのコンサートをやるらしい。) 道の通りには小粋なギャラリーがたくさんある。 ヨットハーバーには金持ち連中のヨットがたくさん。 荒れすさんだ印象のあるユニオンスクエア付近とはえらい違いだ。 帰りのフェリーではさすがに疲れてうとうと。 |
ロビーの大きな地球儀で遊ぶあさたれくん |
お腹も一杯なので、夕食にはSubwayのサンドイッチをということになる。ホテルの側にあるので。 しかし、夜のユニオンスクエアの治安はさらに悪化する。 昼間以上にホームレスのひとたちがたくさん。いささか攻撃的なくらいに、お金をもらいにくる。無害とは言われているが、さすがに怖い。Subwayの店の中まで入ってくる。 アフロアメリカンのおばちゃんの店員が、「Would you please get out,sir!」と大声で威嚇する。「出ていってくださいませんかねえ、旦那」ってところか。月末になると麻薬中毒患者の物乞いが増えるのだ、と皮肉っぽくつけくわえる。 ホテルのドアはすべてガードマンが24時間監視しているし。アメリカ、好景気で治安がかなり良くなったとは言うけど、サンフランシスコはそうじゃないらしい。 ユニオンスクエア付近に泊まっているから仕方がないんだけど、私はどうもサンフランシスコとは相性が悪いようだ。 |