6日目 ノートルダム寺院 Cathedrale Nortre-Dame

相変わらず午前中は、カフェで過ごす。
初日に行ったブラッセリーのコーヒーが一番美味しかったんで、またその店に。少し肌寒いので、熱いコーヒーがたまらなく美味しい。

カナダ人かアメリカ人らしい旅行者の夫妻が、やっぱりきょろきょろしながらカフェ=クレームを注文している。地図をひろげながら、何処に行こうかと相談している。コーヒーが美味しかったのだろう、お代わりまでたのんでいた。

また、相変わらず、フランスパンのサンドイッチを買って、お昼ご飯に。もう日課。

パリ市庁舎。優雅だ…。


ノートルダムのたれぱんだ

昼ご飯を食べると、配偶者がちょっとだけなら時間があるということなので、いっしょにノートルダム寺院まで行こうという話になる。

ノートルダムは、セーヌ川の三角州シテ島に建っている。中世ゴシック建築の代表のような教会。尖塔に囲まれた、美しい建造物である。

地下鉄をオテル=ド=ヴィレで降りて、パリ市庁舎のこれまた優雅な建物を眺めつつ、セーヌの岸まで歩くと、ノートルダムの威容が見える。もっとも現在半分くらいが改修工事中らしくて、美しい姿を工事のカバーが覆っているのが残念。

それでも、教会の前の広場では、教会内ツアーを申し込む人の行列が。ただし我々はあまり時間がないので、ツアーではなく教会内を回ることに。
ステンドグラスに彩られた教会内は、各国語で「ここは祈りの場、沈黙」と書かれている。といっても、これだけの観光客がいれば、祈りも不協和音に消されそうな感じ。


その後、セーヌのほとりを散歩して帰る。岸辺にはたくさんの画廊というか、おみやげものの絵画のレプリカみたいなのを売っている。俗っぽいものから、ちょっと洒落た感じのパリの風景のスケッチや、だまし絵みたいなもの。結構いいお値段なので、見るだけにしておくけれど。

マリー=アントワネットがその処刑まで幽閉されていた、コンシェルジェリーを外から眺める。もともとは王室管理府という意味だそうだが、ここは革命期に多くの貴族が断頭台での処刑まで最後の日々を過ごしたという血腥い歴史を持つ場所なのだそう。

教会の模型


きんきらきんな聖御物

再び会場に戻る教授を見送り、私は近場を歩く。

前の日に見つけた会議場の地下のスーパーマーケットへ行ってみる。最も近い場所に大きなマーケットがあったのを見落としていたのだ。

おみやげものなども充実しているので、まずは私が下見。それにしてもマキシム=ド=パリとか、フォウションの名前の入った御菓子やコーヒーなんかはどうしてこんなにも高いのだろう。

パリのスーパーは、日本で言えば輸入高級食材店みたいな雰囲気なので(まあ、こっから輸入したものを高く売っているのだから、当然だけど。)見ているだけで楽しい。

このスーパーは国際会議場の下にあるだけに、ちゃんと英語が通じる。外だとはこうはいかないので、有り難い。

教授がもどってきてから、再びこのスーパーに。多量のおみやげものと、最後の晩餐in Parisのためのたくさんのおかずと。私はお気に入りのタブレと、同じくオリエンタル風のサラダと。教授は好物のイカやエビのマリネを。

もう慣れたもので、数種類のおかずをプチバスケットに入れてもらう。

なんだか、こういう毎日だったけれど、とにかく充実のワイン生活で、おそらく体重のほうも充実したんじゃないかと…あうあう。とはいえ、楽しかったから、まあ、よいでしょう。

観光用という感じの絵画が売っている。


その10へ続く