4日目 ホテルの近郊

3日間美術館を中心に観光した疲れがたまっているので調整日。体力なしの私なので、ここは一休みしないと後半が保たない。まあ、配偶者も今日から会場に詰める様子。発表は最終日なので、その用意もしなくてはならないようだし。

とはいえ、ホテルの清掃があるので、10時になってお店が開いた時間を見計らい、ホテル近くをぶらぶらとする。単行本を手に抱え、近場のカフェを物色。新聞を片手に朝食がわりなのかコーヒーを飲んでいるひとが多いので、その真似をすることにする。

ブラッセリー

お気に入りのブラッセリー


高価そうなアパルトマン。
厳重な鍵が印象的。

ブラッセリー(居酒屋)と看板はでているが、朝はカフェ。昼間はレストラン、夜は居酒屋という店があちこちに。

昨日利用したパン屋の横に適当そうな店があったので、そこへふらっとはいってみる。

席でしばらく待つと、たくましそうなおばさんが注文を取りに来る。カフェクレームをというとおばさんはにこりともせずにまじめそうに頷き、復唱する。そこで、でてきた、カフェクレームは最高だった。

暖めた大きなカップにつがれたコーヒーは舌が火傷しそうに熱い。エスプレッソの芳醇な香りと、コクのある濃いミルク。角砂糖が2つ付いてくるので、一つのさらに半分をいれる。

甘く苦く深い香りに陶然とする。


そのコーヒーを飲みながら、フランス(ガリア)ゆかりの「背教者ユリアヌス」持ってきたのでそれを読んだり。通りを行きすぎるひとたちやパリの風景をぼーっと眺めたり。

ひとりで、会議の間待つことが多いので。私はこういった時間の過ごし方が大好きだ。まあ、観光地を巡るばかりが楽しみではない、ということで。

その後、パン屋で二人分のサンドイッチを入手して、ホテルの部屋に戻る。昨日の夕ご飯の残りなんかもあるし。うーむ、どんどん所帯じみてきているような気もする(苦笑)

通りの街路樹が美しい。


きれいにディスプレイされた御菓子

午後は、それこそ、お昼寝をしたり、本を読みつづけたり、テレビで日本アニメのフランス語版を見たり。

ドラえもんを見ているとのび太がフランス語で喋っている。思わず、のび太のくせに生意気だぞー、と言いたくなる。いや、ここはフランスなので当たり前の話だが。

ちらほらと日本アニメに影響を受けたようなアニメーションもやっていたりするし。言葉がわからなくてもそれなりに楽しい。

この日の夕食も、やはりパンとおかずを買いに行く。私は一日に何度も、同じ店に行くはめに(苦笑)。

パン屋さんは夕食にあわせた時間にパンを焼くようで、夕方に行けば焼きたてのバケットが手に入る。この焼きたてパンの美味しさは、ただもうびっくり。パリっとした皮ともちもちとした中味に小麦の香ばしい香り。
レストランで、地元の人がパンをすべて残しているのもむべなるかな。

バケットはとにかく焼きたてに限るのであり、それはなかなかレストランではお目にかかれないものなのだ。(暖めなおしてはあるものの、焼きたてには敵わない。)

よくパンを抱えて食べながら街を歩いている人に出くわすが、確かにこの美味しさを味あうためには家に帰るまで待っていられない。(さすがに今回はやってないけれど、またフランスに行く機会があれば、真似しそう。)

毎日のように通ったパン屋さん

今回たれ写真がないので、おまけ

その8へ続く