2日目 ルーブル美術館 Musee du Louvre

二年前に行ったルーブル美術館に再挑戦。
メトロにのれば、懐かしのルーブル美術館まではすぐである。地下鉄駅の名称もミュゼールーブルとなっているので、たいへんわかりやすい。地下鉄の駅からは道1本。ただし、この地下からルーブルに入ってしまうと、宮殿の建物自体は上に改めて上がらない限りは見ることができない。。
2年前にほんの足かけで40分ほどで回ったにしては、よく記憶に残っている。

物議をかもしたという、ガラスのピラミッドがすぐに見えてくる。確かに、クラシカルな宮殿の真ん中に突然のモダンスタイル。

だが、もうすでにとけこんでしまって、ルーブルというとガラスのピラミッドがシンボルになってしまっている。

ガラスのピラミッドの天井(地下鉄入り口から)


天井まで彫刻に飾られている

記憶を辿りつつ、18世紀絵画あたりから。

相変わらずモナリザの前には大勢の観光客がいる。月曜日なので、オルセー美術館が休みのために観光客がすべてルーブルに集中するのだとのこと。とにかく、すごい人いきれである。

またひとつひとつ飾られている絵画や彫刻の数が多すぎて、その情報量の洪水にくらくらしてくる。少し動くと目がしぱしぱしはじめる。
CPUへの負担が大きすぎて、フリーズしそう。


多くの展示物の前には、模写をしている画学生たち?がたくさんいる。
その実力が、模写だからこそ、残酷なほどはっきりしている。現物は目の前にあるので、比較は簡単だし。

上手なひとは、現物の持つ力強さまで模写できる。

もちろん、観光客の注視を浴びるので、みんなある程度以上は上手いけれど。

模写をしているひとたち


ひとつの壁面に飾ってある絵画の数が半端でない

館内はカメラのフラッシュ禁止ではあるものの、撮影は可能。なので、とにかく撮りまくることに。それにしても、監視役の係員のやる気のなさには苦笑い。
いや、場所によってはフラッシュが光り放題になっている。アメリカだと瞬時に注意されるんだけれど。

遅めの昼ご飯は、近くのフードコートで簡単に。
アメリカ方式のフードコートで。まあ、味はともかくも、気楽は気楽。パエリアとか、麺類とか。ちっともフランスっぽくないけれど。
それでも、メニュー(定食)には必ず豪華なデザートが付くのが、さすがというか。


午後からも再入館して、見ていないところを中心に回る。
昔のルーブル宮の土台みたいなところも残っていたり。まだまだ増築しようとしていたり。

そのスケールの大きさには、恐れ入る。また、2年前には見ることができなかった外観を見るために、中庭にも出てみる。リボリ公園につづく大きな庭からは、まっすぐな凱旋門への一本道が見える。なんだか、感慨。

水売りのお兄さん(1ユーロで、ミネラルウォーターを売っている)(スークスーク、イクートエイとは言ってなかったのが残念!)やジェラート売りのお兄さんなどなど。観光客も多いが、商売にしている人も多い。

日差しが強く、ちょっと歩いただけでも、かなり消耗する。我々は、日本から持ってきた小さなペットボトル(飛行機の中で死守した緑茶)があるので大丈夫だが。なるほど、水がほしくなるな。

お気に入りのサモトラケのニケ像


上から見たガラスピラミッド

その後、またさらに、内部を歩く。
建物はデノン翼、リュシリュー翼、ドノン翼の3つに分かれているが、そのひとつひとつが広い。

この日はほぼ一日かけたが、全体の半分くらいしか見ていないんじゃないかな。

で、もう限界というところで、美術館を後にする。コーヒーを飲んでとにかく一息。美味しそうなエクレアも一緒に頼んだが、結構甘いのと香料が強い、

それでも疲れた身体には甘いものが滋味。


帰りは、一応おのぼりさん丸出しで、シャンゼリゼーの通りへ。

確かにマロニエの並木はきれいだし、日本と比べれば道幅がちょっと広いけど、なんというか普通の都会の街角。
マロニエに花が咲いていて、小さな花びらが降ってくる。これがアレルギー持ちには結構つらい。

道に飾ってあるポスターはXMen2だったり、マトリックスリローデッドだったりだし。
まあ、どこも都会はあまり変わらない、ということ。

で、ガイドブックにあった年中開いているというスーパーマーケットへ。いやぁ、シャンゼリゼーまで行ってなにが悲しくてスーパーマーケットにはいらなくちゃなんないのか、とは思ったけれど、ブランド物の店に用があるわけでもなく。

ナポレオン広場のカルーセル凱旋門


内側の庭

中味は大変な品揃え。ワインなんかもの凄い種類が置いている。
レストランでの食事も、懐にも胃にもダメージがでかいので。いっそのことここでワインとパンとを買って部屋で食べようか、ということになる。スーパーとはいえ、そこはフランス、チーズもパテも美味しそうなのが並んでいるし。
かわいい柄の紙皿と、袋入りのサラダ用野菜を買えば、結構上等なサラダに。


この夕食は思いの外、美味しかった。とにかく、部屋でゆっくりとくつろぎながら、好きなモノを好きな分量だけ食べられる。なにより、ワインがとても美味しいので、食べ物が全部美味しく感じられるのだ。このワイン、実はかなり飲んでも悪酔いしない。二日酔いにもならない。次の日の目覚めも爽やか。ってまるで焼酎だね。

日本で輸入ワインを飲むと高級ワインであるほど、次の日に残って、頭が痛かったりするものなのだが…。日本で飲むフランスワインは輸入用の酸化防止剤あたりが悪さをしているのかもしれない。

花のシャンゼリゼー通り


その5へ続く