第九章 はり〜・ぽったれとオックスフォードの小径
オックスフォードの小径
オックスフォードの魅力はなんといっても、街のいたるところにある小径。まるでタイムスリップし過去に迷い込んだような雰囲気。霧の多い英国のこと、小径の奧に馬車の轍の響きがして、フロックコートを着た紳士やら長いスカートを翻した淑女やらが立ち現れる幻を見そうな風情です。

霧に隠れるカレッジ。ラドクリフカメラがかすかに見えます。

絵のように美しい風景でしたが、
写真には上手く表現できず。
悔しい。

滞在したクイーンズカレッジの裏手にあったお気に入りのマリア像。
会議の会場へ行く通り道にあったので、よく眺めていました。
街全体が美術館。オックスフォードはそういう街です。

古拙な雰囲気がとても素敵です。
天使と聖者に崇められるマリア像。

建物の雨樋についているガーゴイル。
愛嬌のある顔ですが7つの大罪を表しているとか。

建物の陰の小径。
おおたれにウサギ役を

こっちこっちと手招きされて、
ついていったら多分帰れなくなる…かも。

街角でみつけたガーゴイルで作った絵はがき。さすが、最高学府の街です。ええ。




もっと勉強したらもっと知識が増える。
もっと知識が増えたら、もっと忘れちゃう。
もっと忘れちゃうと、知識は減ってしまうよ。

だったらなんで勉強するの?

ため息の橋
「ため息の橋」はヨーロッパ中にあるらしいです。ケンブリッジにもあるとか。
ヴェネチアにあるものが、元祖だと思います。囚人が牢屋につれていかれる時にため息をついたというのが由来。でも、本来の意味は失われてこういった建物と建物を結ぶ回廊をなんでもかんでも「ため息の橋」といったんじゃないかと。


これがオックスフォードの「ためいきの橋」です。

おおたれもため息をひとつ。
ですっぱりで疲れたでしー。

真ん中を飾る天使の飾りが凝っています。

さて、これでオックスフォードとはお別れ。もしも人生をやり直すことができるなら、こんなところで学生生活を送ってみたい、と本気で思いました。まあ、それには能力その他いろんなものが足りませんが…。
それでもお陰様で、ほんの一週間とはいえ寮生活を楽しむことができたのは、幸運でした。
さて、会議も終了ということで、またロンドンに戻ります。ヨーロッパの帰国便は夕方の出発なので、ロンドンではまる一日過ごすことができます。お次はロンドン編です。

その10に続く