第四章 植物園のはり〜・ぽったれ1
植物園(ボタニカルガーデン)
ガイドブックには大した記述がないものの、私はオックスフォードでこの植物園が一番気に入った場所です。もし、長期滞在が許されるならば、年間パスを買って、毎日散歩したいくらい。

オックスフォードの古い建物を背景にした、よく手入れされた庭。人気(ひとけ)があまりなく、とても静かです。さすがガーデニングの国、イギリス。もとは王立の薬草園だったそうで、全世界から蒐集された植物が、整理され、ラベルをつけられて並んでいるという感じ。さすが博物学の国でもありますね。数々の希少種がここで保護されているのだとか…。

植物園の入口には、日本の方が勤めておられました。日本からの留学生さんかな?

ここが植物園の入口。
早朝だったので、整備をしている人しかいません。

植物園の対面は、モードリンカレッジ。
チェスの駒のような四角い鐘楼が
植物園のどこからでも見ることができます。

イギリス最古の植物園。
最初大学医学部の薬草園として設置されたとか。
現在も生物学系の学部の研究施設でもあります。
幾何学式庭園ということで、整然としたつくりです。


入口を植物園側から撮影したもの。
ところどころにある古い建物やゲートがとても素敵です。

中央には蓮の池。
モネの絵みたい。
モードリンカレッジが一種の借景になってますね。
(日本の庭園じゃないので、「借景」という言葉を使うのは
もちろん間違っているのですが…)

おおたれ、密林に呑まれる。
「たすけてほしいでしー。」

日本の美しく剪定された庭園と違い、
イギリス式はもう自然のままに伸び放題。
区分けもなにもなしの寄せ植え。
(芝生だけはきれいに刈り込まれています。)
でも、そこにとても風情があります。

所々にあるベンチで野の花を愛でることができます。

クラシックな井戸が歴史を感じさせます。

道をさえぎらんばかりの、繁み。
童話の挿絵で、見たような、小径。

植物園の中を川がゆったりと流れています。
「癒されるでしねー。」