四日目(幻想という名のロイヤルストリート)

さらに、カメラを持ちつつフレンチクォーターを一人歩き。

ジャクソン広場を取り囲む通りを散策。観光用スーベニアのお店もたくさんあるが、中にはとても趣味のいいお店もあって、なかなか見応えがある。
ふと目をとめたのが人形専門店のショーウィンドウにあったピエロ人形。

スペイン風のピエロはマルディ・グラの象徴みたいなものだから、山ほどピエロ人形はあるけれど。上品なピンク色の衣装をまとったこのピエロ人形はひと味違う。少し古拙な味わいの顔もきれいだし。

人形で満杯の店の中に進み、とにかくショーウインドウのアレをくれ、と店の人にいい、随分と待たされながら包んで貰う。うーん、ニューオリンズまで来て人形買うとは思わなかったなあ。でも満足、満足。



どの窓辺にも、植物が…。



購入したピエロの人形。



結局、何を売っているのかがわからなかった謎のお店。
ギャラリーなのかな?
黄色の壁紙の配色がいい

人形の入った紙袋を手に、さらに街を歩けば、なんだかブードゥー教なお店もちらほら。呪いに使うとおぼしきわら人形やら、ダンスをする骸骨やら、メメントモリな品揃え。さすがにひとりで店内に入る度胸はないので、ガラスのショーケースごしの写真をパチリ。

そうルイジアナはオカルトの本場。現在でも、ニューオリンズ市民の約15%がブードゥーの儀式を生活に取り入れているんだそうだ。ブードゥー専門の博物館もあるらしいが、そこもコワイのでパス。
ガイドつきの吸血鬼ツアーもあるらしく、夜中のニューオリンズの血腥い歴史建造物を歩くそうな。



ブードゥーなお店の店頭
頭が骸骨になっているわら人形。



おどろおどろしげな
モノクロの絵が飾ってある扉。




行き損ねた薬局博物館。
開いている時間が極端に短い。
おまけに、開いているはずの時間でも閉まっていることもあり。

街歩きに疲れてホテルの部屋に戻ると一天にわかにかきくもり、という感じで、世界が暗くなる。
すさまじい夕立。雨粒のひとつひとつの大きさが全然違う。雷が街中を襲うのを、50階のホテルの部屋の窓辺で見るのは、なかなか面白い。(すみません。)ええ、やりましたともレプカごっこ。基本です。

ところで、買った人形、店頭にあったときに手に持っていた小さな仮面を持っていないことに気付く。店員さんが、入れ忘れちゃったのかなあ。ということで、次の日にダメ元でクレームを付けに行こう。

この日はパーティがないと安心していたら、研究室の学生さんたちといっしょにビールを飲みに行くことに。
まあ、気の置けない気楽なビアバーなので、堅苦しくなくて楽しい。シアトルから帰ったばかりのMさんの逆カルチャーショックの話などを聞きながら。

やはり英語でのコミュニケーションは大変、という話とか。チップ制の面倒さなどという話でもりあがりつつ。地ビールと、ケイジュンをいただく。




小さな路地。
なんとなく、向こう側に不思議なものがいそう。

その7へ続く