モロカイ島はオアフ島の東端から35km東にある島.
人口は約6700人だそう。ワイキキからセスナで30分程度。大変に静かで観光地化はされていない。古き佳きハワイの風情と、豊かな自然が残っている島なのだ。セスナの上から見るモロカイ島はほとんど無人島じゃないかと思えるくらい街が見えない。だが、ちゃんと大学まで揃っているし、自家用セスナさえあれば、ホノルルへはすぐである。 昼からのツアーということで簡単な食事を済ませた後、集合場所へ。そこへ日本人の運転手さんがやってくる。ガイド兼運転手さんということだが、ちょっとシャイな感じ。同じツアーのお客さんピックアップに行く。こちらは、最初から最後まで喋りまくるタイプ。戦艦ミズーリのツアーに行ってきたとかで、いかに厳しくセキュリティチェックされたかを事細かに教えてくれる。聞いてもいないのに千葉の舞浜に住んでいることまで事細かに喋りだす。ああ、私の最も苦手なタイプ。私はすぐに人見知りをするので、ずかずかと踏み込んでくるタイプの人の側にはいたくない。 さらにもう一箇所でピックアップ。こちらはさらに暴力的なほどにうるさい一行。三重から来たちょっとお年を召したグループなので傍若無人に大声で喋りだす。 普段、こういったグループと接触がないので、これはちょっとどころじゃない暗雲。私は多分ATフィールド発動、という感じで黙り込む。話しかけられても返事は配偶者に任せることに。シャイで大人しいタイプのフリをするんですな。 まあ、それはともかくも、ホノルル空港へ出発。空港の滑走路内にあるセスナ用のログハウスに集まり、本日のセスナでのフライトの予定などを説明される。でもって、セスナで何があったも文句はいいませんという誓約書にサインをした後に、3機のセスナに分乗して出発。
セスナの操縦者は、さっき空港まで運んでくれた日本人のガイドさんと、このツアーを企画したというオーナー。彼はモロカイの島にひとりで住んでいるらしくて、片手間に自分の別荘の公開を旅行会社に持ち込んだのだとか。 セスナに乗り込むやいなや、ヘッドセットを渡される。なんと、これによって、地上の管制官とのやりとりがちゃんと聞こえるのだ。セスナといえども、ホノルル空港から飛び立つときは管制塔のコントロール下に入らないといけない。何番の滑走路があいたから、飛行準備をせよ、ってヤツですな。早口の英語なので、聞きとりにくいが…。Wizard 03 target position 030、kill Wyvernと…(完全に嘘です。) いやあ、カッコイイ。気分はすでに、パイロット気分。さて、状況開始!
晴れ渡ったホノルルの空を、小さな白い翼が舞い上がる。眼下に広がるのは、真珠湾やワイキキの浜、そしてホテル群の美しい風景。
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