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7.総統閣下とデート-アンロジアーナ再挑戦
ここはヨーロッパ大陸。ヨーロッパといえばスイス在住のあの御方。ということで週末にミラノでチコリ総統閣下とデートをしました。わざわざジュネーブからミラノまで列車で来て頂いたチコリさんには、大感謝です。

チコリさんとの待ち合わせは安全をとって宿泊中のホテルのロビーで、ということに。(見通しのよいデュオーモ広場で、と言われたけれど、携帯電話なしに待ち合わせる自信がなかったです。)ファッションの街ミラノで、「よしながふみ上級者セット」を手渡される私。読み終わったら必ず奇妙愛博士に手渡すようにと厳命。総統閣下命令では博士の犠牲はやぶさかではないし。(^^(これが、どういうものかについてわからないよい子は、漫画家よしながふみでググってください。)
なお、この時の様子は総統閣下のブログに詳細に。私が書き忘れたことも記述があるので読んでいただけると二重に楽しめるかと。(ブログなので下から時系列)

アンブロジアーナ絵画館(Pinacoteca AMBROSIANA)に再挑戦
アンブロジアーナに迷った挙げ句行き着かなかった話をしたら、「それはいけない、ではいっしょに行きましょう」という話になり、まずは二人でアンブロジアーナを目指すことに。
途中、また少し迷って、前に訪れた教会に行き当たってしまったなどということはあったものの、チコリさんのおかげで無事アンブロジアーナに辿り着くことができました。(私一人では途中で絶対に諦めたと思う。なんだかカフカの「城」みたいな気分になったもの。)


これが目標のアンブロジアーナ。こちらは図書館がベースのようです。

中庭だけは撮影可能だったので、
さっそくちゅうたれを取り出して撮影。



ひともまばらな館内。主役はもの言わぬ彫刻たち。

アンブロジアーナも残念ながら内部の撮影は不可。でも、暑い中を苦労して辿りついただけのことはありました。ここにはカラヴァジォ(ミケランジェロ・メリージ)の素晴らしい静物画があります。この絵も凄い。写実でありながら、単なるリアルとはまったく違う。何かが底に透けて見える。枯れかけた果物の葉の一枚一枚。悲しみが託されているかのような…深みのある色合い。この繊細な静物画が、暴力沙汰や殺人事件を起こした挙げ句横死した無頼の画家の手になるものとは…。天才は往々にして才能を無駄遣いするものではあるけれど。

その他にもダ・ヴィンチの「楽師の肖像」やら、ラファエッロの「アテネの学堂」のデッサンなども。見るべきものばかり。暗い室内に置かれたラフェエッロのモノクロームのデッサンは、心にしみ入る静かな感じ。

名品ばかりが一杯。イタリア、羨まし。でも、これだけの名画がありながらアンブロジアーナの中も人があまりいなくて、とても静か…。観光客はデュオーモの前で記念写真を撮ったら帰っちゃうのかしらん。

なおリンク先のサイトでは、クイックタイム3Dによる館内の案内があるので、ギャラリーの中に入った気分が味わえます。

さてアンブロジアーナを後にして、次の目標はミラノ統治者の居城兼城塞のスフォルツァ城。しかし、歩き回って少々お腹もすいてきました。美術館を散策するのは意外と体力がいるのです。城への道なりに適当なレストラン(?)というかベーカリーカフェで食事。
さっさと夏だし、飲んでもすぐに醒めちゃいますよ、という悪魔のチコリさんのささやきに従い、昼間っからきんきんに冷えたスプマンテ(スパークリングワイン)をいただく。これが、いっしょに頼んだモッツァレラとトマトのサラダによくあって最高。チーズとパプリカのホットサンドも、サラダに添えられていた薄いトーストも、みんなワインのおつまみ。スプマンテのお代わりまでしちゃいましたよ。(ま、どうせイタリア人は昼間から飲むし。)さて、エネルギーの充填もできたところで、城塞へと徒歩で。(摂取したカロリーを消費せねば。)


青いテーブルクロスにレースの上がけがとても素敵


冷たいスプマンテとトマトとモッツァレラチーズのサラダ
イタリア〜ン♪

通りにあった、洒落た玩具屋さん。すべて木製のよう。


木製のヴェスパ、ちょっと欲しかったです。

この日以降私はすっかりスパークリングワインにはまりました。