大韓航空でドイツへ出発
秋の観光シーズンのためか、ディスカウントエコノミーがとれなかったので、ビジネスクラスに。 さすがに食事が豪華。空飛ぶレストランというところ。大韓航空だったので、美味しい韓国料理を堪能。 それにしても、最後に新鮮な果物を目の前で向いてくれたのには驚く。エコノミーとの差はすさまじい…。人件費のかけすぎじゃないのか? (おまけにフライトアテンダントのお姉さんは、普段ナイフで果物をむいていないのではないかと思えるくらい不器用にむく。不器用極まりない私のほうがまだましにナイフを扱えるぞ。) しかし、ビジネスの柔らかすぎるイスで、腰が痛くなったのにはお里がしれるってもんだね>自分。 |
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途中、トイレに立つと、持っていったぬいぐるみのたれどもに席を占領されている。 「アリアは通路で十分でし〜」って。 うぐぐ、なんと生意気な奴らめ。(後ろで糸をひいているのが誰であるかは言うまでもない。) |
ちょっとピンぼけのフランクフルト中央駅(夜景) |
お陰様で、普段よりは疲れが少ない状態で、ドイツ、フランクフルトに到着。フルコースをこなさないといけないので、食べている時間が長いので、退屈もしない。 あんまり長くて…食べて寝たらまた食べて、気づいたらそこはヨーロッパだったりする。 フランクフルト空港には空港駅があって、直接、フランクフルトの中央駅まで行ける。旅行者にとってはたいへんありがたい。 ドイツ国内、主要都市には列車でGoである。 |
グリム童話の世界-マールブルグ
日が暮れての到着で少々不安だったが、目的のゾーラットホテルは有名らしくて、タクシーで問題なし。(タクシーがちゃんといるのか、ということさえ不安だったが、思ったほどは田舎ではない。ちゃんとした観光地であった。私たちが知らないだけらしい。) マールブルグはその昔、グリム兄弟も滞在していたというメルヘンチックなど田舎。 あらかじめ、観光案内のビデオを送ってもらっていたのだが、あまりののどかさと眠りを誘う平板な英語のアナウンスのために途中で眠ってしまい、一度も最後まで見通したことがないのだ。 前回のディジョンと同様、居心地はよさそう。 朝、目覚めとともに、(少々のジェットラグのために5時くらいに目が覚めた)シャワーを浴び、7時になるのを待って朝食を食べにいく。 |
ヨーロッパのホテルはだいたいビュッフェスタイルの朝食が主流。焼いたソーセージと柔らかなスクランブルドエッグ、いろとりどりのハム、何種類ものパン、10種類以上のシリアルと木の実や乾燥フルーツが置いてある。朝からシャンパンも置いてあったりして超、超、豪華。(さすがの私もシャンパンには滞在中手を出さなかったけど。)。 ちょいとびっくりしたのは自分でパンケーキが焼けるような用意があったこと。(要するに溶いたパンケーキのネタがパンケーキマシーンのヨコに置いてあるのだ。)前回のディジョン以上に、内容がいい。(これが毎日続くのだ。) まあ、こりゃ当分、朝の食事の摂りすぎに注意しなくちゃなんないなあ。なるべく野菜を中心にと自分に言い聞かせる。(その誓いは結構無駄だった…) |
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マールブルグは海はないものの、日本の長崎や尾道のような坂の街である。魅力的な坂の小径が多くみられる。(急な坂が多くて、エクササイズに最適?) 私はこの何かが潜んでいそうな「小径」というのが、すごく好きだ。意外なところに出たりするし(だから、尾道も好きな街である。実際に住んだらたいへんだろうけど。) マルクト広場と呼ばれる、旧市街の中心部を中央に、ドイツならではの木組みの家が続く。 この広場に行くにはエレベーターも利用できる。それが必要なくらい段差が大きいのだ。(高度差は10階くらい。) 暗く深い森の暗さに囲まれ、古城のある大学都市なのだ。(グリム兄弟はマールブルグ大学の法学部の出身である。) |
グリム童話の挿し絵には、マールブルグの風景と思われるものが多数使われていたらしいから、特に想像の中のヨーロッパの街のイメージに近いのかもしれない。 微妙に曲がったり、上に行くほど大きく不安定になる、面白い家々が並んでいる。 「まさしくメルヘンな世界」と書いてしまえば甘ったるい観光地という感じだが、重々しいドイツファンタジーの雰囲気。黒い森には妖精や魔法使いやそういったものたちが、現在でもそっと息づいていそう。 この日はまだ夏の名残。天気もいいのでちょっと蒸し暑いくらい。 街の頂上にある古城まで一気にあがると汗ばむほど。 |
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その晩は、例によって、会議の簡単なミキサーがある。 会場は大学の旧校舎。 由緒正しい修道院を大学に改造した名残の建物である。重々しい石造りで、彫刻に飾られている。私は見逃したが素晴らしいフレスコ画で飾られた部屋で、会議の基調講演があったらしい。 こういった伝統にうらうちされた場所があるというのも羨ましい限り。もっとも、ここで学んでいる学生たちにとってはあたりまえすぎて、そのようなありがたみってのはいまひとつ分からないかも…。「伝統」や「歴史」はそれを持たざるものほど欲しがるものかもしれないね。 会場では学生時代の教科書や参考文献にでてきた名前のひとびとをたくさんみかけて、なかなかにミーハー気分である。 |