4日目

この日は会議全体でのエクスカーションに参加。夜にはメインイベントの古城でのバンケット(宴会)

エクスカーションは午後から。ホテルが会場から離れている(バスで15分程度)ので、シャトルバスで、会議会場でお昼に教授と待ち合わせる。

定刻通りというか、ちゃんと15分前にシャトル乗り場についた私だが、シャトルはこない。しかも待っているのは私ひとりらしい。非常に不安になって、掲示物を何度も確認するが、場所も時間も間違っていない。

で、定刻をすぎ、さらに15分くらい不安なまま待っていると…チャールズ=ブロンソンそっくりの渋い運転手さんがあらわれ、「乗れ」という。ああ、間違えてなかったと、喜んでいると、おじさんはホテルのフロントへゆっくりと入っていく。ラテンの国だなあ…。

そこに、会議に遅れてきたらしい日本人二人組の参加者が、ホテルから会場への道を尋ねてきた。

「もうすぐシャトルが出発します」と教えてあげる。シャトルバスはこの日はこの1本しかないのだ。彼らはほっとした様子で、「荷物とってきます〜」と消えてしまう。

そこへ件のチャールズ=ブロンソンがやっとあらわれたので、出発を少々待ってくれと伝えようとするのだが…英語がまったく通じない。

一生懸命伝えようとする私の肩をぽんぽんと優しくたたき、「こんぐれせんとれ?(会議場なんだろ?)」という彼。やがてどころか、とにかく悲しき外国語だ。「うぃ、うぃ」と言うしかない。荷物をとりにいった二人組を置いて、バスは無情に出発する。(彼らには悪いけど、私もバスを逃したくないし〜)。

なんか、かえって悪いコトしたみたいだ。ごめんなさい、ごめんなさい。>どこの誰か知らない、会議参加者さん)

そこからは、会議参加者のほとんどが参加する一大エクスカーション。先日チコリさんといっしょに行ったボオヌの街にふたたび行くのである。バス12台を連ねて…

なんか、一応、言語ごとにバスが分けられているらしく、日本語バスとやらに乗ってはみたものの、ガイディングは結局英語。

オテル=デュー内部。大ラッシュ。
しかもガイドさんは、英語が喋れるからという理由で急遽呼び出されたような新米さんである。途中何度も説明につかえてほとんど涙目。かわいそうになあ。

どうせ、みんな説明なんてほとんど聞いてないので、適当でいいのに。

街中の窓辺で。

施療院オテル=デューの中に案内されると、中には15世紀当時の病室が復元されている。建物自体は精緻で、特にそのモザイク屋根が素敵。

ただし、展示されている蝋人形がなんかチャチっぽいのがちと惜しい。

「最後の審判」の装飾屏風が展示されていて、こちらはかなりグロテスク。

 

エクスカーションが終わって一端ホテルにもどり、その後は今回の会議での目玉である古城でのバンケット(宴会)である。正装が義務づけられいる本式のパーティなんで私も一応おめかし、おめかし。おほほほ←似合わない!

非常に正統派な中世の古城が会場。彫刻に飾られた中庭でウエルカムドリンクのカシスロワイヤルを受け取り、しばらく談笑する。ここでは主要言語が英語なので、まずはほっとして、知り合いに挨拶をしてまわることになる。

席に通されると、目の前には夥しいグラスが…。すべて、ワイングラスである。

バンケットの料理については…まあ、量が多いというだけなのだが。そのワインは最高。

城の中庭
オードブル、魚、肉、フロマージュ、皿ごとにワインがつき、しかも飲み干さぬ前にさらにお代わりのワインは注がれる。溺れるほどのワインの量だ。多彩な味と香り。

もちろん、すべてがここブルゴーニュの一級品のワインだ。しかも、最後にでてきた赤のラベルには「最高級」を表すグランドクルーと書かれていたし…。

 ここは本当にワインの国で、食事のためにワインがあるのではなく、ワインのために食事をするところなのだ、と思い知る。

まあ、できるならば、これだけの量をいっぺんにではなく、ゆっくりとカジュアルに楽しみたいものではあるが。

余興におじさんたちのコーラスがあっているが、残念ながらフランス語のためにほとんどわからない。一部でだけ、いろいろと受けているようだが、ここでも悲しき外国語。(まあ、こういった場合、英語でもわからないかもしれないしなあ。)

それでも楽しそうな雰囲気だけは楽しむ。

おじさんコーラス
ラスト付近では、ブルゴーニュらしく「かたつむり」型のアイスクリームが席のまわりを輿に乗ってのし歩く。のし歩いたあげく、席にはそのアイスクリームに木いちごが多量にふりかけられたものが届く。

趣向はわかるんだが…あの「かたつむり」の姿を見せられちゃうとちょっとなあ、と思う。せっかくのアイスクリームだし…。

チョコレートとたいへん強いコニャックのようなお酒が最後にでて、おしまい←最後まで飲むのかい。気づけば時間は午前一時をまわっている。もう帰りは眠くて眠くて。やっぱ、ヨーロッパ系の体力にはかないまへんなあ。ホテルにたどり着いたのは午前2時。ばたん

5日目に続く