2日目

この日より、教授は会議に出席。有給を取っているチコリさんの運転でドライブする。お天気もよく、寒さもかなりやわらぎ、いい気候だ。

最初にディジョン近郊のワイナリーをまわってみましょうということになる。ワイン街道とでもいうべき、旧国道を行く。

一面のブドウ畑とともに、ワイナリー、シャトー(蔵元)やカーブ(酒蔵)が点在している。

一番最初に目に付いシャトーマルサネイにはいった。トーナメントのマークがかっこいい有名シャトー…らしい。

ここがシャトー=マルサネイである

ひんやりとしたカーブ内を英語を喋ってくれるガイドさんといっしょに下っていく。私は3Dタイプのダンジョンに入っていくやさぐれ冒険者の気分。

しかし、モンスターがそこかしこからでてくるはずもなく…←あたりまえ。供されるのは、芳醇なワインである。

樽の前で説明をしながら、順々にガイドさんがグラスに1/5程度注いでいってくれる。ロゼを一杯、白を2杯、赤を3杯。

「味見ですから残していいですよ。」と言われるがそんなもったいないこと決してできない。どれも美味しいのだが、段々に値段の高いものになっていくにつれ味わいが深くなる。勿論、好みにもよるんだが…。

記念にワイングラスまで貰って、これで50フランなり。(800円くらい)。ここで、一番気に入ったワインを1本購入したのだが、後からもっと買っておけばよかった、と後悔しきり。

小川と庭園と…

シャトーを後にして、旧国道をさらに進む。ブドウ畑とフランスの農家の続く道である。風がとても気持ちいい。

可愛らしい庭と水車があるレストランでお昼にする。。残念ながら私たちが行ったときには止まっていた。

私がたのんだカモもオレンジソースがとてもあっていたし。チコリさんが頼んだフィレミニョンもひときれ味見させたもらったが、逸品だった。付け合わせのズッキーニのグラタンがとても美味しい。

(ここらへんから、昼間にお酒を飲むという罪悪感はすでにない。←をいをい)

渋めのシェフのおじさんとフランス語でかろやかに談笑するチコリ総統。さすがだ〜。ううむ、やっぱり少しはフランス語を勉強してから来るべきであったと反省しきり。いや、付け焼き刃でどうにかなるというものではないんだけど。

フランス語の話すことのできる日本人、ジュネーブ在住ということから、某国際機関所属でしょう、と指摘されるチコリさん。むむ、するどいな、おやじシェフ。

ボウヌの

その後、ボウヌの街にでかける。ボウヌは修道院病院オテル=デューで有名な場所だ。なんでもワインの収益によって貧しい人々の救済をはかっていた施療院らしい。

小さいけれど、観光向けの可愛らしい街である。ここにも小さなワインカーブやワインの小売店がたくさん、並んでいる。

小間物屋なんかもちょっとある、

修道院の見学は全体でのエクスカーションに譲り、土産物屋をにぎやかして歩く。
ここで目についたのが、ワイン畑の生まれた姿の美女の絵はがき。ああ、こういうものって本当にインターナショナルにあるのねえ。<観光地

ゴルコムメンバーのオヤジ連盟、あくたさんと博士に送ることにする。総統、総司令より愛を込めて、である。喜んでいただけたであろうか?(詳細は博士本人に聞いて下さい) 

小間物屋にあったマスク

一日中、オフレコのネットバカ話をしつつ、フランスを意気揚々といく総統と総司令。ブルゴーニュ征服も完了? 

フランス人はやはりファンシー好きだから、性格が悪いのか、などという放言(勿論日本語)をしつつぶらつく。

帰りにはかの有名なロマネコンティに使用されるブドウの畑に寄る。

飲むところで飲めば、1本10万以上はする最高級ブルゴーニュワインである。当然、そのブドウ畑には金のなる木が生えている。

といってもただのブドウ畑だし、柵もない。不届き者があらわれるんじゃないかとは思うけど、ブドウだけではどうしようもないので、大丈夫か…。

ロマネ・コンティの畑って書いてあるはず (写真にしたら字がよめない…)

これがロマネの畑だ!

のどかな田園風景のなか…とてもさわやかなドライブだった。お世話になったチコリ総統に大感謝!

その日は疲れ切って、出発当日の朝ご飯にするつもりだったあんパンで夕食。異国で食べるあんパンもオツなもんです。

 

 3日目につづく