たれつきフランスレポート、遅くなりましたが、公開いたします。

本文中、とにかく食べ物の話が多くなってしまいました。さすがは食通の国、フランス。しかも大地の恵み多き、ブルゴーニュという土地柄。食べることは、神からの寿ぎを享受することと、たいへん都合のいい「身上」を持つ国ですので。

どうか、空腹時にこのレポートをお読みになりませぬように。くれぐれも(^^)。

 
今度の配偶者の国際会議は、フランスはブルゴーニュ、ディジョンという田舎である。行く前から、とにかく食べ物のおいしい場所なので、是非来るようにと、テキサス時代の上司のお誘い。食いしん坊なのばれているらしい。それで、たれぱんだ4匹連れての渡仏となった。

しかも、スイスジュネーブ在住のゴルコム総統、チコリさんもわざわざ休みをとってディジョンまで来てくれるとのこと。

いつもよりまして、旅の期待も高まろうというものである。

さて。出発の日、福岡はたいへん蒸し暑かった。ヨーロッパなので、気温差があるということは一応頭にはいれていたのだが……到着したとき、パリ、シャルル=ドゴール空港は気温15℃。皮のジャケットを着たお方もちらほらという寒さに震え上がる。(その日は特別寒かったらしい。)

分かっていても、外国との気温差は実感できない。トランクに適当に詰め込んだ洋服で大丈夫だろうか、と前途は不安。前回のシアトル行きでもとにかく寒くて往生したので。

例によって、前の晩はあたふたと用意に忙殺されて、あまり寝る時間もなかったので、飛行機のなかでは安眠。

12時間のフライトも思ったよりは快適にすごす。というか寝ている。「おおたれ」と「ちゅうたれ」を枕代わりに。こんな時くらい役にたってもらわねば、荷物の中に潜り込ませた甲斐がない。

たれぱんだぶらざーすフランス制覇

シャルル=ドゴールに到着した後にフランスの新幹線TGVでディジョンに向かう。

私は昔からヨーロッパの鉄道に対して、ロマンを持っていた。コンパートメントという響きもなんともロマンチックではないか。食堂車でワインつきの食事をしつつ、車窓にひろがるよーろぴあ〜んな世界…。

さて、現実は甘くはない。TGVははっきりいって日本の新幹線、いや近頃改善の見える快速電車よりも前後や通路が狭く、乗り心地は悪い。

リヨン駅内。TGVは撮り損ねた

聞けば、コンパートメントは地方の在来線にしか残らないとのことで、ほんとーーーーーに普通の電車である。オリエント急行の夢破れる(ぐすん)

「地球の歩き方」にはちゃんとコンパートメントじゃないと書いてあるじゃないか!>自分

窓に広がるのはただひたすら広大な農地。おそらくかなりのスピードがでているはずだが、景色が広すぎて、なにも感じない。

ほんのときたま石造りの街があらわれるのだが、とにかく単調で眠くなる風景である。たまに、農場に「やぎ」「牛」でもみようものなら、大喜びである。←私が子供なだけか

これで寝てしまうと、時差ボケがひどくなるので、必死で耐える。眠いけど、耐える!。

さてディジョン一日目。

滞在するホテルはディジョンの郊外、アメリカ資本のホリディインである。大きなモールがそばにありなにかと便利だけど、これじゃあ、まったくアメリカ合衆国。大きなマクドナルドがある。ここ、本当にフランスか?

ホリデーイン・ディジョンの外観
午前中はホテルのまわりをぶらぶらして、昼過ぎにチコリ総統と合流。

日本から連れてきた4匹のたれぱんだにも対面していただき、日本からのお土産も手渡す。そのおみやげの中に「俺の屍を越えて行け」のゲームソフトがあったのはお約束。

強力カンチガイたれぱんだ・いちたれ

「いちたれ、可愛い」というお褒めの言葉。

でも、性格が悪いっすよ。あれ。チコリ総統の前ではぬいぐるみのふりして大人しくしてたけど。自分のことを「おいちの方」とかいってるし。

「パンがなければすあまを食べればいいでし〜」とか言っているし。

3人でランチをたべにいくことになり、まずはモールのレストランにでかける。早速、昼間っからワインを注文してしまうのは、教授とチコリさんと私の酒飲み3人がそろっているだけのことはあるのだ。

とはいえ、前の日に胃腸が不調で、何も食べていなかったチコリ総統、本日初めてとる飲み物がワインで、大丈夫なのか?

ううむ。豪快。←それですむ問題か?

国際会議のレジストレーションを兼ねてディジョンの街の中心部に向かう。

会議場では国際会議のお土産にワイン2本とマスタードセットを貰う。(化学の国際会議で、このように豪華なお土産があることはたいへん珍しい。)

さすがブルゴーニュ!、と関心する。

ブルゴーニュの街角

同伴者の私にも分厚いブルゴーニュガイドブック入りの鞄までくれる。なんとも太っ腹。(学術系の会議はお金がないので、普通はこんな豪華なお土産はないぞ)

ヨーロッパにはつきもののゴシック教会

その後、ディジョンの街中を散策する.。

さすがに街の中央部は、石造りの街並み、ところどころに残る石畳。

ゴシックスタイルの華麗な教会などなど。きらびやかなヨーロッパスタイル。

ああ、やっぱり乗る飛行機間違えたわけじゃなかったんだ。

それにしても渡された市街地図はディフォルメが強くて微妙にスケールが狂っているので、3人で迷う。迷う。

教授も含めて、みんな方向音痴なんだもん。ああ、こんなときにパスファインダーKoujiさんがいてくれたら〜と不在のゴルコムメンバーを切望する。

途中、疲れたのでお茶を飲んだときに、よせばいいのに甘いお菓子に手を出す。これがとにかく、甘く味が濃くて…。カプチーノだけにした教授が正解であった。

夜といってもなかなか暗くならないのだが…遅い夕食時にもなったので、市街でビストロを見つけて入る。(日曜日なので、やはり休んでいるお店が多し)

まずはせっかくのブルゴーニュなので、エスカルゴを前菜にして、ワインで乾杯。←またかい。この三人わ〜

写真を撮ろうとしている東洋人は誰かな
ワインはチコリさんお奨めのジブリシャンベルタン。チコリさんのご友人によればこの名前は横浜ジブロのバルタン星人と覚えればいいそうでって…ジブとタンしかあってないような気がする…。

このバルタン星人はフルーティで香りがよく、たいへん美味であった。

とべないブタはしゃべるブタというのもあり?<ジブリシャンベルタン

市街に泊まったチコリさんのホテルで、タクシーを呼んで貰ってホテルに帰還。

ヨーロッパによくある看板

 ホテルでタクシーを待っていると、ユーロ2000でフランスが勝ったらしく、酔っぱらいが騒いでいる。

この酔っぱらいに絡まれるというのは日本ではよくあることだが、フランスくんだりでもあるのねえ、とヘンに関心する。

タイガースに熱狂する関西人のごとくである。いや、びっくり。

 

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