ニュージーランド航空のジャンボジェット。
出発前のターミナルにて。
夕映えに白い機体が美しい。

ニュージーランドといえば、羊、乳製品。あまり馴染みでない国であったことは確か。どうしてもコアラで有名なオーストラリアと印象が重なってしまうので。

だが、ピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」で、すべての印象は変わった。なにしろガンダルフ、イアン・マッケランによって厳かに「ニュージーランドこそ中つ国だ」と宣言されてしまったのだから。
映画の大スクリーンに現れるニュージーランドの大自然の美しさは、確かに人の心を捉える。

だから、配偶者からニュージーランドで短い会議があるんだけど、どうする?って言われたときには、いちもにもなく「行く!短くても絶対行く!」と言ってしまった。

会議はほとんどオークランドであるために、指輪の如き自然の美しい場所にはなかなか行かれないよ、と釘もさされつつ。

もちろん、CGやセットばりばりの指輪映画と同じイメージが再現されているとは思わないけれど。あの美しい風景の一端でも見られれば重畳。いやがうえにも期待は膨れあがる。

おまけに機内には「王の帰還」のタイアップ広告まで。頭の中はすでにニュージーランド=ミドルアースである。


ニュージーランド航空は「中つ国への航空会社」。
タイアップ広告とはいえ、
これから中つ国に行けるかと思うと…
映画ファンはうれしくて、うれしくて。
フライトアテンダントにお願いして、
このヘッドカバーをお持ち帰り。



空を飛ぶたれぱんだたち。
いまいち体感がないので、
あさたれが飛んでいる。

さて、その中つ国航空は、なかなか快適である。機内食もエコノミーにしてはまずます。特製ワインをボトルから注いでくれるサービスも有り難い。(ただ、何故か赤ワインはオーストラリア産)

しかし、私のとなりのお兄さんはなかなか落ち着かない様子。窓際の奧の席を異国人のカップル(私たちのこと)に占められ、ナーバスになっているらしい。きょろきょろと空いた席がないかと見回している。どうやら逃げ出す算段の模様。

フライトアテンダントを捕まえて、どこかに席はないかと尋ねると、「もうすぐ離陸だから、さっさと移れ」と言われいる。あわててパースを置いていくという、かなりうかつな兄さんだ。

残された我々は、三人がけの席を二人で占めて、これ以上ないくらいラッキー。お兄さんが帰ってきたらまずいので、離陸までは様子見をしつつ、シートベルト着用サインが消えるなり、たれどもを取り出す。

なんと贅沢なことに、座席をひとつ占めて、たれぱんだやりたい放題状態である。うかつな兄さんに感謝だ。

その後、うかつな兄さんは、忘れ物のパースを取りに来たり、向こうの席にヘッドセットがないので取りに来たり、最後まで落ち着きがなかった。

飛行機の都合で、国際線はまず南島のクライストチャーチへ。そこで同じ飛行機ながら国内線となって北島オークランドへ。

つまりはただでさえ遠いのに、南の果てまで行って、もどってこなくちゃならないのだ。

だが、国内線では、南島の美しい山並も見ることができたし、おまけに機内では特製ロード・オブ・ザ・リングカップでコーヒーがでるし。
指輪ファンの私だけが満足である。

教授は最後までぶつぶつ言っていたけどね。

映画でも、こういったシーンがあったよねー



一部がコーポとして売り出されるらしい。

滞在はハイアットリージェンシーオークランド。ダウンタウンにもオークランド大学にも近い丘の上。なかなか場所は便利。

ちょっと早めに着いてしまったので、空いた部屋がなかったのか、別館に通される。これまた超ラッキーで、キッチンつきのスイートルームみたいな部屋。

ベットルームと居間とが分かれていて、部屋が大きすぎて落ち着かないことしきり、やっぱり貧乏性やなあ。

その2へ続く