一日目 玄海にようこそ。
あいにくの雨のなか、チコリ総統閣下をお出迎えに福岡空港まで。
風も冷たいし、氷雨も降っている。寒くて陰鬱な福岡の冬を堪能していただくことになるな、と思いつつ。飛行機も遅れているし。
まあ、今日の予定は、福岡のダウンタウンなので、天候が少々悪くても、大丈夫。地下街と地下鉄に頼ればね。
ということで、空港で合流後、キャナルシティに行く途中で、川端商店街の「郷おぐに」でお食事。本日は「マリみて」(要するに、女性ばかりなので「マリみて」の世界ね、と私が命名)オフなので、普段よりはヘルシー指向に野菜中心のおかずでいただく。ここで、ゴルコムメンバーによるツッコミはあるだろうけれど、すべて却下!である。オールレンジでイージス却下!以上。

キャナルで、少々時間を潰すも、食玩関係のお店は改装中。うーむ、チコリ総統がふたたび食玩の魔の手にはまる様子を拝見したかったのに〜←鬼か。なんと美しい銀アクセなんぞをお手にとられているではないか!私はその横にある金属製のロボットのほうについつい目がいってましたけどね。はい。

その後、さらに優雅に女性は内面から磨かねばということで、今度は石板サウナの「石の癒」にご案内する。なにしろプリンセススタイルだ。はいからな天神イムズ店だ。私がいつも通っているのは中洲川端店なので、勝手がずいぶん違う。

詳しい内容については、チコリ総統閣下のブログにあまりにも詳しいので、割愛。いやさー、忘れていたんだよ、こういうノリなのを。確かにポエムも前に貰ったことがあるんだけど、見ないでポイしちゃったんだよねー。それにしても30分後のα波には、参りました。どっからくるんだ、その30分後という設定!なんか凄いところに案内しちゃったようで、ちょっと申し訳ない気持ちに。

さて、それからが本日のメイン。hajimenoippoのどんたれさんも合流して博多駅近くの「鶴亀寿司」に向かう。お仕事帰りのどんたれさんにもここはひとつ玄界灘の美味しいお寿司で、リフレッシュしていただかねば。
確かに福岡には海鮮の美味しいお店は数多存在する。お寿司屋さんのレベルもそれなりに高い。だが少なからぬ寿司屋に散財した結果、福岡市内で一番!とオススメできるのが、この「鶴亀寿司」。ネタ、シャリ、海苔、わさび、すべて一級品。さらに、その一級品の材料を職人さんの技術が高みに押し上げる。今日は店長が握ってくれたので絶品。

「ふぐのぶつ切り」に始まって、「ふぐの白子」などなど、お造りから。酒はやっぱり博多だから焼酎だよね、と焼酎の飲み比べ。きりのいいところで、私の好物のネギトロ巻を皮切りにしてウニやら穴子やら、お寿司もお腹いっぱいいただく。しかも話題のほうは映画やら政治やら経済やらいろいろと。小泉首相からホリエモンまで斬りまくるチコリ総統閣下のお話を楽しみつつ、杯を重ねる。

その後、よせばいいのに、博多全日空ホテルのティーラウンジでケーキとコーヒーを。(全日空ホテルのケーキは福岡ではかなりのハイレベル。久しぶりに食べたら美味しかった。)だから、翌朝、胃は大変なことに。
夜の更けるのも忘れて、ただハイテンションなマシンガントーク。その様子はどんたれさんの日記に詳しい。ただ、どんたれさんは、確かに時々しか喋らないのだけど、柔らかな関西弁につつまれていながら、その一手一手が非常に鋭くも厳しい。私はお二人に挟まれて圧倒されるばかりでしたでしー。

二日目、柳川へ
柳川で川下りをしましょう、といったものの、私はほとんど柳川に行ったことがない(^^;;どーしよーもねーガイドです。すみません。
一応、とにかく西鉄電車に乗って柳川に行けば、観光地なので大丈夫だろう、という、いつもの如くアバウトなプラン。薄曇りながら、天気は回復。うちの気象コントロールたれぱんだのわずかな心づくしか。


白秋の故郷ということで詩碑が。

真ん中がこたつの船。気持ちいいです。


駅で降りたところで、すぐに川下り船の申し込み所があるのでやっぱり便利。ここから車に乗って乗り場まで。
真ん中にコタツのある船にのりこんで、のどかな田園風景の中を、ゆっくりとすすむ。中に火鉢がある船は非常に暖かくて、のんびりしていて、船頭さんのおしゃべりが眠気を誘う。あー、そこで歌なんか歌ってサービスして拍手を強要しなくていいから…。団体ではないので、みんな素っ気ない。


これが柳川のさげもん。

他の船とすれ違います。

低い橋をくぐって進みます。

寒いからコタツの中から顔だけだして。

船に乗っている間、美味しそうな「うなぎのせいろ蒸し」の匂いが流れてきて、昨日食べ過ぎの私たちの胃なのに、心地よく刺激してくれる。なので、やっぱりお昼は「うなぎ」ちょっと民芸調のお店に入って食す。博多に来ることはあっても柳川まで足を伸ばすことは滅多にないから、と、むつごろうやドジョウまで食べて、お腹満杯に。


古びた感じが素敵なお店で食べました。

うなぎがいっぱいのった「せいろ蒸し」


その後は、散策を兼ねて、御花、松濤園へ。柳川藩主の別邸なので、雛には稀な豪奢な建物。お庭には、たくさんの野鴨がいて、ときどき滑空したり好き放題に元気。

丁度、ひな祭りに当たるので、この地方独特のひな飾りさげもん祭が行われていて、なかなかに風雅。宝物館には、昔のお嫁入り道具のひな人形とそのお道具なんぞが飾ってあって、これまた、なかなかの逸品だ。それにしても、昔っから日本人はこういうミニチュアールが好きだよね。この伝統が今の食玩の隆盛に受け継がれているのかもしれず。凝った作りの「いせ海老」1/50スケール(?)を見ながら感慨にひたる。
御花では、何組もの花嫁さんと行き違う。寒い中を肩のでたカクテルドレスを纏い、大変だにゃあ。でも一番幸せな時だから寒さも気にならないのかも。


見事な雛飾りとさげもん

庭にはいっぱいの野鴨。元気いっぱい


その後、徒歩で駅まで戻ることに。まあ、今日も焼き鳥というハイカロリーな夕食が待っているので、少しでもカロリーを消費しなければ、大変なことになるので。といいいつつ、私が最初に足が痛くなって、とほほ状態。帰りの電車の時間を調べたりなんぞをすべてどんたれさんにお願いしてしまって、ガイド役としては面目ないことこの上なし。
夜は配偶者の行きつけの「藤よし」へ。博多の名物焼き鳥(だけど、豚肉がメイン)だが、実は2種類ある。「藤よし」と「藤よし以外」。非常に大ざっぱな分け方だが…、それくらい「藤よし」の焼き鳥は他と違う。しかも中州店の2階で、大将が焼く焼き鳥は名人芸。肉がジューシーで、ほっくり。今夜も焼酎がすすみますな。

三日目
朝目が覚めると、雪、雪、雪。さむ〜。
福岡は寒いですよ、と言ってはいたんだけど。本当に寒い。
チコリさんと、ラーメン屋へ。博多ラーメンの本場にいながら、ラーメンを食べるのは2年ぶりくらいだったりする。明太だってほとんど食べないしね。地元ってこういうモンです。
たかなラーメンを頼むと、「うちの店がはじめてなら、普通のラーメンにしてください。」と言われ、仕方なく普通のラーメンに。これまた博多の頑固ですな。たかなラーメンのほうが200円も高いのに。商売よりも信条が大事。よくも悪くも「自分が大将」なのが、ここらへんの商店主。
とはいえ、正統派博多ラーメンは非常に美味しく、マイルド。冷え切った身体もすっかり温まる。
後は、土産物屋さんで、福岡の地元経済へ貢献。博多駅のめんたい戦争は相変わらず激しくて大変。しかもおすすめの西昆が売っていないし。仕方がないので「かば田」をおすすめすると、空港には西昆がある。結局チコリ総統閣下に2つも買わせてしまいまった。すみません。
まあ、明太子は冷凍すればかなり保ちますので(言い訳)。

というこことで甚だ頼りなく、気の利かないガイド役だったけれど、福博の街を楽しめていただけただろうか…。まー飲み食いは盛大にしたような気もするし。冬の福岡はやっぱ「食」の街です。
どうか、またいらしてくださいませ。