博多オフレポ(後編)

二日目

日曜日なので朝から「ガオレンジャー」だの「仮面ライダーアギト」だの「デジモンアドベンチャー」だのを観る。仕事にいくという教授も、「アギト」だけは欠かさない。さすが私の配偶者である。

でもって、「コメットさん」までちらちらと見ていた私は待ち合わせの11時に間に合わなくなる。こういう時、携帯電話があるのは便利だ。

ホテルで合流後、4人だからということで、タクシーに乗ってベイサイドプレイスに。ここからでる博多湾クルージングに乗るのだ。なんだか中国の明船を模した船とかで、飲茶ランチをたべながら、博多湾を楽しむという趣向である。
今年の大河ドラマが「北条時宗」なのをあてこんでるなぁ。

船がでるまで、少し時間があったので、ベイサイドプレイス内を散策。

ベイサイドプレイスはバブル期にアメリカのフィッシャーマンズワーフをパクって目指してつくられた総合エンターテインメント施設。ちなみに地元民の私はオープン時に一度か2度いったきり。10年ぶりくらいに足を運ぶ(薄情)。

施設の中心には、大きな水槽があって、魚が泳いでいる。螺旋階段をのぼりながら観ることができる。大亀が迫力と愛嬌があってよろしい。

ぶらぶらと散策するうちにやっと教授が合流。午前中、仕事はすすんだのだろうか。

特たれをつれてこなかったので、「えーーーっ」と非難をうける。潮風があたるのにデリケートな特を連れてくるわけにはいかない。一度洗濯したのでかなり生地が傷んでしまっているのに。

船に搭乗。動き出すと早速飲茶ランチとなる。こういった船の上での食事なので、おそるおそるだったのだが、意外といける。特に中華そばが美味しい。しこしこつるつる麺をあっさりと食べさせるので、ホットケーキで胸焼けが、等と言っていたのが嘘のように全部たいらげてしまう。

それからデッキを散策。風で髪がめちゃめちゃに。見慣れた博多湾も船から見るのは初めてなので面白い。

とくにももちの埋め立て地あたりは絵になる。海の中道方面も綺麗だ。シーワールドがあるけど、シャチがいないのでチャチと言ったら、筆頭の生き霊が乗り移ったんだろうと全員につっこまれる。心なしか気温が低下。どうしてだろう?。

クルージング終了後、教授は仕事へ。高速道路を通るバスで自宅にもどることに。これまですべて地下鉄で移動していたので、趣向をかえて地上が見られるし。さきほどのクルージングで見た景色を逆に陸側から見ることになるので、面白いんじゃないかと。
ところが、連休のお昼ということで、バスはものすごく混んでいた。たってるのもやっとなので、景色どころじゃない。見通し甘過ぎ>ぢぶん。

近くのマリナモールの前でバスをおり、お茶うけにシュークリームを購入。
チコリ総統から福岡は結構アメリカナイズされているよね、と言われる。確かにこのモールはアメリカの郊外型のモールによく似ている。あ、うどん屋がなければ、の話だが。

海岸を散歩ということも考えていたのだが、一番体力のない私がさっさとバテる。それで、まっすぐ帰宅(申し訳ない>皆様。)

で、クウガの続きを見ることに。

博士は特たれとシャチを抱きつつ、うつらうつらしている。

チコリ総統はクウガにはまりかけている。うむ、あともう一押し。

ネバさんと私は二人でパソコンの前に。3DCG者同士で、Light Waveを説明したり。

そうこうするうちに教授がもどってきて、夕飯に焼き鳥屋に行くことになる。
帰宅の途中にちゃんと焼鳥屋の予約をとってきてくれた手回しのいい教授に感謝。
休みの日だから予約なしでも大丈夫だろうと甘く見ていたが、なんのなんのここんちも混んでいる。

しかし、特たれを焼鳥屋につれていけという困りもんなひとでもある。煙もうもうなのにどうするんだ。(本人によれば、単にたれたちの代弁なのだそうだ)

焼き鳥は安くて美味い福岡の定番。一般的な焼き鳥と違って、豚肉が中心なのだ。

キャベツのざく切りの上に、バラ(豚肉の薄切り)だの、タンだの、肝のたれ焼きだのを置いて食べる。炭火で焼いてあるのでうまみが充実。
ただし、チューハイだけはいただけなかった。甘過ぎ。持てあまして、博士に飲んで貰う。ビールに変えてようやくホッとしたり。

福岡には、このような焼き鳥がチェーン店も含めてたくさんある。競争も激しいので、だいたいどこに行っても美味しい。(でも炭火を使っていないような大手のチェーン店は、やめておいたほうがいいかも。)小さくて、あまり洒落てない店ほど美味しいような気がする。

いい加減食べたところで、乾きものを買って、自宅で飲み直し。(ネバさんは決して満腹していなかったようだが。)

相変わらず「クウガ」を見つつ。壱岐名物たこの干物(たこをまるままを干したもの)を。顎が痛くなるまでかみつつ、日本酒で。(博士ひとり梅酒)

ほんでクウガの続きをみつつ、夜は更けたのである。本当はガメラのメイキングLDなどもあったのだが、時間たりなかったのだ。

三日目

教授と一緒に、朝11時にホテルで待ち合わせにでかける。今日はさすがに遅刻せずに時間前に到着。朝に食べたホットケーキでちょっと胸やけ気味。

たれたちはお留守番だ。だって横浜に誘拐されるかもしれないし(怖)。

昨晩アクシデントで壊れてしまったクウガDVDの4巻をいただく。皆様に気を遣わせてしまって申し訳ない。やっぱり買い直そうと思っていたので、ありがたくいただく。

チコリさんの新幹線や、ネバさんや博士の飛行機は午後からなので、本日は一応福岡の観光スポットをおさえようということになる。

まずは博多祇園山笠で有名な「櫛田神社へ。

途中に博多町屋ふるさと館の展示があったので足を運んだり。いや、地元民もこういうのがあるのって知らなかったんですよ。博多の昔の街並みの模型や博多にわかの面が飾ってあったり。なかなか便利で面白かった。

にわかの面を見て、チコリ総統はイタリアの道化師の面のようだ、とおっしゃる。一方で、これはシャアのご先祖様ですという私は何者だ。ほら、クワトロさまも「これでは道化だな」と言っているし←ちょっと違う。

博多織の実演説明などを見つつ、博多を満喫してもらう。説明する職人さんがひとの話を絶対に聞かないいかにもな博多人なのが可笑しい。

正式には博多というのは、この櫛田さんの界隈を言う。商人の街、博多である。豊臣秀吉の太閤町割りからの歴史をもつらしく、武士の街福岡とはかなり趣が違うんである。といっても、それこそ新参の我々にも詳しいことはわからない。博多と福岡は本来イコールではないのだ。

山笠は2週間に及ぶ長い祭りだが、メインイベントは大きな山(だんじりのようなもの)を何十人で担いでのタイムトライアルレースである。その迫力たるもの、凄まじく、マッチョなお祭りなんである。といっても私はテレビ中継しか見たことがないんだけど。

祭りの熱狂は、参加しているひとのためだけにある。

櫛田さんの境内には、その飾り山が飾ってある。この巨大なのをみんなで担ぐんですか?と聞かれる。これは装飾用であり正確にはタイムレース用のものはもう少し小さい。ただ、昔はこの大きさの山を担いでいたらしいし。その名残か、一つの流れ(グループのこと)は未だにこの装飾用の飾り山を動かす。

あとはキャナルシティ博多とか博多リバレインとかカタカナ名前の新名所を。

キャナルはそこそこ流行っているものの、博多リバレイン(スーパーブランドシティ)は閑古鳥。報道どおりの大赤字状態を市が支えてる状態。大丈夫か福岡市?。

まあ人混みが大の苦手な私には楽なんだけど。

昼食には焼きカレーなるものを試す。つまり、私も食べたことがなかったんだね。そんないい加減な幹事があてずっぽうに選んだ割には、この焼きカレーは正解だった。シーフードが冷凍物じゃないのが、よい。

最後はおみやげゲット作戦。博多駅は九州の玄関口なので、規模の大きな土産売り場が。しかも、そこにはめんたいおばさん軍団が手ぐすねひいて、待っているのである。作戦としては、このめんたいおばさんを各個撃破しつつ、各自土産物をゲットする。

なんとかチコリ総統はめんたいとからし高菜を購入できたようだし、博士は職場用お土産を。ネバさんはめんたいくんというめんたいキャラの携帯ストラップなんぞを入手。状況、終了。

で、後からきいたら、ネバさんはめんたいおばさんに博多ラーメンまで売りつけられたらしい。おそるべし、めんたいおばさん。

チコリ総統を新幹線までお見送りした後に、空港まで博士とネバさんをお見送り。

最後の最後まで、もう土産ものはいいでしか?買わなくていいでしか?ホントにホントにいいでしか?と教授が言ってる。だから土産物マニアは教授だけですってば。(これもたれに操られての発言なのだそうだが、本当か?)

ということで、本当に楽しい博多オフ会だった。また皆様おあいしましょー。