マールブルグ・フィナーレ

 

さて、マールブルグも最後。相変わらず街の中を散策して、お土産用のチョコレートやマジパンを買ったり。といっても相変わらずのんびりとすごす。カロリーはとりすぎているので、坂の上の城までを何度も往復してエクササイズだ。

ドイツで気に入ったのが、炭酸入りの水。もともとキライではなかったんだけど、こちらではこれなしに済まないくらいに、なってしまった。(炭酸の入っていないミネラルウォーターがまずかったというのもある。)

カフェでコーヒーを飲むときには必ずミネラルバッサーといい添えることにする。ミネラルバッサーはミネラルウォーターのことだけど、私はウォーターの発音が苦手なんで(^^;;;;、こちらのほうがずっと通りがよい。。これだけで出てくるのはちゃんと炭酸入り。

ドイツのコーヒーはオーストリアやイタリアほどは濃くなくて、ブラックで飲むにはちょうどいい。

こーゆー屋外のカフェがたくさんある

夕飯をよく食べにいった気軽なビストロ

メニューがわからないので、すべて適当にたのむ

ドイツの場合、(正式なレストランでは勿論違うのだろうけど。)普通のところでは勝手に席に陣取り、ウェイターさんが来るのを待つ方式である。(アメリカでは、よっぽどカジュアルなところではないかぎり、席に案内される。)

で、ドイツのウェイターさんはなかなか来ない。来ないけど、じーっと待つ。まあ、時間をそれほど気にしないでよい身の上なので。本を読みつつ、カフェでゆっくりするということになる。

私の滞在中、秋の気配はあるものの、暖かで穏やかな日が多かった。雨が降れば、冷え込むのだそうだが…。これもすべて、連れていったたれぱんだ「とくたれ」のお陰である。嵩張るこいつをどうしても連れていくのは、これが「はれぱんだ」だからだ。

(とくたれがドイツに滞在中は、日本は洪水でたいへんだったらしい。)

木曜日の夜、会議も終わり、昨日のエクスカーションで行ったマールブルグ城の一室でのバンケットである。といっても、フランスのディジョンでの豪奢極まるバンケットとは違い、今回はかなりアットホームな雰囲気。ホスト研究室の学生や職員たちが、サーブしてくださるのだ。

食事も一種のビュッフェ形式なので、無駄にする心配がないので安心。(こんなところもドイツ?)こちらもかしこまる必要がないので、気楽である。

ただしバフェで間違って、ブルーベリークリームをおかずと同じ皿にもってしまい、肉料理と混じっちゃったのはナンだったけど。(ドジ)(いわくいいがたい奇妙な味になってしまっただよ。)

城からの帰り、お腹ごなしもあって、城からホテルに歩いて戻ると、夜遅くにも街の観光ツアーがまわっていたのには驚いた。

奇妙なカタチに伸びた木造の家を、歪んだ尖塔、石造りの時計塔を月が煌々と照らし、まるで、「ナイトメアビフォアクリスマス」のシーンのよう。←ありゃあ、アメリカの映画だ。

ルナティックな夜だ。多分妖精や魔女や化け物たちがワルプルギスの宴をどっかでやってるに違いない。

もうすぐ万聖節だねえ。気が早いが、ハッピーハロウィーン。(などと書いていたら、本当にハロウィーンが近づいてきちゃったよ。)

残念ながら夜景は撮り損ねる。

この写真ではわかりにくいが、この教会の

尖塔はぐにゃりと曲がっている。

憧れのコンパートメントでケルンへ

フランクフルトの駅構内

会議も終了。お世話になった方々にお別れの挨拶を。

その後、また列車に乗って、今度はケルンに行くのだ。

朝早くに駅についた私たちは40分くらい駅のホームで待つはめに。ここで、いきなりドイツ語で、列車の到着時刻らしいことを聞かれる。どう見ても東洋人の旅行者以外に見えるはずのない私たちに聞くなよー、と思うのだが…。

ここだけでなくフランクフルトの駅でも列車の行き先を聞かれる。だからさ、言葉もままならない旅行者なんだってば〜。

乗り換えの待ち時間に駅のスタンドで、またまたパンにソーセージをはさんだのを食べる。

ソーセージの国、ドイツだが、実はレストランのメニューにソーセージはあまり出てこない。ビアホールなんかだとあるそうだが、通常の夕飯にはソーセージを食べないようだ。(それくらいポピュラーな家庭の味なんだろね。)

しかしながら、駅や人が雑多に集まる場所では、必ずのようにハムとソーセージのデリカテッセンがあって、ソーセージを指定するとパンに挟んでくれる。これ1個で軽めの昼ご飯はばっちり!レストランに入ると時間がかかるので、せっかちな日本人にはありがたい。安くて早いドイツの昼食はコレに限る。

さて、列車は憧れのコンパートメントである。TGVで敵わなかった夢と憧れのコンパートメントである。オリエント急行殺人事件である←違う。

配偶者にお願いしてファーストクラス(一等車両)にしてもらう。

ゆったりとした6人がけの椅子はものすごく快適。車窓をドイツの美しい風景が流れる中、もったいないことだが、もう、とろとろと眠っちゃうくらい、居心地がよい。

たまたま、ケルンに行きがけの列車では、ビジネスマン風の二人連れといっしょになってしまったが…帰りがけにはラインを見ながらコンパートメントを独占。それをいいことにたれぱんだのぬいぐるみを荷物からだして、コンパートメント内で写真を撮る。(撮っている間に車掌さんがこなくてほんっとーによかった。)ああ、なんて傍若無人な観光客なのだ。

ライン川はたくさんの観光船や貨物船が行き来している。というか、船でラッシュになっているほど。現在も大きな重要な交通路なのだ。

月並みなところで「ローレライのうた」がうかぶ。それだけで済めば普通のひとだが、ここで、なじかはしらねど〜マジンガーZを思い浮かべちゃうところが私のダメダメなところだな。<ローレライ2000

つづく

コンパートメントの中で大暴れする

たれぱんだ