7/10(木)5日目

・ 今日は、朝から涼しい。昨日くらいから涼しくなり、夕刻には上着を着ても寒い位だ。7月から一気に11月になった感覚だ。暑くてたまらない時は、咳が出なかったのに、涼しくなると咳が出る。少し風邪気味かも。しかし、大陸型の気温の変化にはついていけないな。日本に帰ると、暑いだろうなー。

・ クレウトラー教授、ゴールディング教授の学生たちと、ポスターでディスカッションしたが、皆熱心で自立してるなと感じる。日本の学生も国際舞台に出る必要があると強く感じた。

・ 今日が、ゴードン会議の最終日で、夕食はロブスター・ベイク。ニューイングランドでのゴードン会議につきものらしい。大学内の湖の近くに設置されたロブスター・ベイク専用の場所で行われた。午後6時前からカクテル・パーティ。ゴールディングの学生と話していたのでちょっと遅れてしまうが、問題ない。ロブスターはまだだ。ビールやワインを飲みながら、皆とはなす。

・準備完了で、ロブスターだ。でかいロブスターは一人で1匹ずつ。ロブスターはチケットが配られているので1ぴきしかダメとのこと。しかし、1.5ポンドのロブスターは1匹で腹一杯になる。これほど大きなロブスターは初めてだ。蛤やムール貝の蒸したものや、チキン、とーもろこし、色々ある。

・それにしても、ロブスターは美味しかっ
た。最後のイブニング・セッションがあるのだが、7時半を8時に延期。飲んだ後も、しらっとして会議をする欧米人のタフさ。

・ 8時から、最後のイブニング・セッション。最後は、B12のアメリカの女傑3人。1人はミシガン大学教授のマーサ・ルードウィッヒ。座長をする。講演は、MITの教授ジョアンナ・スターブ。講演の途中で、飲み過ぎてうとうとと眠っていたブッケル教授に大声で、「ウルフガング! ウェイク・アップ!」とどなる。皆大受け。「大学で学生に注意しているようだわ。」となんとも豪快! ブッケル教授はドイツの大物教授なのに、彼女にかかっては、やんちゃ学生のようなものか。 

・ゴードンの最後の講演は、ミシガン大学のローナ・マッシュー教授。メチルコバラミン依存のメチオニン合成酵素のX線構造解析に初めて成功した人だ。ゴードン会議から表彰を受けて、特別講演。

・ さて、イブニング・セッションは10時過ぎに終わったが、最後のポスターセッションが12時をすぎてもやっている。なんと、パソコンを持ち込んで説明している人も。皆、研究が好きだね。そういえば、今日のランチの時も、オハイオ大学のブラウン教授と紙ナプキンに構造式を書きながら話をしたな。

・ 明日は、朝食のあと、解散。私は、ゴードンのチャーターしたバスを予約してポートランドまで行く予定。 長くて短かったゴードン会議は終わった。

その7へ続く