最終日。あとは帰国のみ。我々は「西へ」帰らなければならない。しかも、天の国にはほど遠い、懐かしい日常へ。

三日後のThe Lord of the Rings Return of the Kingのプレミア上映を前にして、帰国するのは、後ろ髪を引かれる思いだが…。予定は予定。最後にもらった新聞の日曜版の表紙がガンダルフ様だったので、それでよし、とする。

それにしても、この映画三部作の完成と成功をNZの人々は心から、喜んでいる様子。その話題を出すとみんな嬉しそうにロケ地を教えてくれた。
なんとなく羨ましいなり。

残念ながらお目にかかれなかったが、指輪ジェットも飛んでいるみたいだし。


オークランドシティの「暁はただ銀色」


ただいま、日本。
やれやれでし。
ワインは全部で11本。税金を払うでし。

このようにほとんどトラブルもなく場所も人も、滞在したホテルも最高だったこの旅行だが…。ただでは済まないのが、この世の常というもの。

夜明とともに、出発。2時間前には空港についた我々。まずは空港のチケットカウンターで並ぶ。これは、まあ、普通。普通以上に人が多い気はしていたのだが、荷物預けに時間がかかるのはいつものことと、タカをくくっていたら…。

まずは空港税を払えと言われて、ここでも小さな行列。だが、さらに進むと、出国の検疫と、セキュリティチェックがあって、人が大勢並んでいる。ここで急いでいるんだからエクスプレスに並べばよかったんだが、それも後智恵。優に一時間は時間を取られてしまう。

このセキュリティチェックにようやく通ったところで、出発時刻5分前!

だが、これだけでは済まない。実は前夜免税品店で買い物をしているから、それを受け取らなければならない。
免税品店の前では、我々と同じく焦りの表情を浮かべた人たちの長蛇の列。もしかしたら本当に乗り遅れるかも…。

とりあえず、私だけが飛行機の搭乗口まで行って、「待ってください」と言いに行く。JALの職員は、割と慣れているのか、「お待ちしますよ。」とにっこりと答えてもらって一息。


あのね。あのね、楽しかったんでしよ。
まんたれちゃん。きいて。きいて。
搭乗する飛行機は違うが、免税品を持ちつつ、顔を引きつらせて走る会議参加者の先生たちが続々と現れるが…。だが、しかし。うちの教授が来ない。すでに出発時刻はとうにすぎているのに。

一応、搭乗口はまだ開いているので、大丈夫だとは思うものの。「うーん、帰れなかったらどうするかなぁ。私はともかく教授は始末書ものかな…」と心の中で算段しはじめた頃、両手に免税品(しかもワイン)を抱えた教授到着。いやーお疲れ様。
(最も、我々よりもさらに遅れて搭乗していた人たちもいたので、よくある光景なのかもしれない。)

最後の最後にどたばたはしてしまったものの、大変楽しい旅行であったことには間違いない。
Hannon le.(ありがとう)そして、Namarie.(さよなら)
Endorenna(中つ国)よ。

終わり

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