影使いが、そっと後ろから近づく。

耳元に囁く。


オマエのコト、知ってるよ。

誰でもない、ジブンがいることを。

それを知っているから、

影使いの言葉の網にとらえられたまま。

今度は影使いを追いかける。



影遊びはいい加減にしないと、

戻れなくなるよ。